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エジプトにおける外国人との結婚 2

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 前回はネガティヴな結果に終わったケースが多かったですが、この記事では比較的良い結果となったケースが取り上げられています。

社会の枷からの脱出--より良い生活への希望

 エジプト人と外国人女性の結婚現象がはっきりとした形で広まり、外国人女性と結婚するエジプト人の数が増加している。時に、このような結婚は、多くの者にとっての夢か目的のようのものだ。また時に、社会の枷からの脱出が理由で、その枷とは習慣や、反動や時代遅れと見る者もいる伝統だ。時に、若者がその下で喘いでいる貧困、失業、結婚費用が高騰し賄えない、といった経済的抑圧からの脱出だ。これらの要因により、外国人との結婚を、問題から解き放つ解決方法と考える若者たちがいる。まるで閉ざされた扉を開く魔法のアラジンの魔法のランプのようだ。本紙は、若者のこうした結婚について、多くの聞き取りを行ってきた。結婚は成功や継続性を増加させているか? この結婚は、利害に基づくものなのか? 失敗した結婚は、環境や文化や習慣や伝統の違いによるのか? 安定した家庭と平穏な暮らしを実際に勝ち取ったケースがあるのはなぜか?

エジプト人男性、美貌と奔放さと誠実さに惹かれ、シャブカとマフルとエジプト女性の押し付けがましさから逃げる
(訳注:シャブカとは婚約時に花婿側から贈られる宝飾品で、マフルとは婚姻契約に際し花婿側が支払う婚資)

 29歳のエジプト人の若者アイン・ミーム(訳注:イニシアル、以下本記事のエジプト人個人名はすべてイニシアル表記)は、二年前にロシア人女性と結婚した。相違の大きさはよくよく理解していたが、時が解決することに賭け、妻をエジプトの生活と文化に適応させた。彼はシャルム・ッシェーフのあるホテルで働いており、彼の周りの人は誰でも、彼がこのロシア女性と結婚するだろうと思っていて、また文化の違いから来る問題も予期していた、と言う。彼は物語をこう語り始めた。「わたしは二年前にロシア人女性と結婚したエジプト人です。彼女と知り合い、愛の物語を育み、結婚に辿り着きました。彼女の中には好ましい性格があり、言葉通り素晴らしい人間で、美しく、オープンマインドで、飾り気がないからです。また彼女は、わたしの個性を尊重してくれ、干渉しようとしません」。「彼女には(結婚における)エジプト女の押し付けがましさや嫉妬がないんだよ(訳注:ここだけ意図的にアーンミーヤで表記されている)」。ものを求めたり物質的な考えがなく、彼女にとって一番大切なのは、愛と安定なのだ。
 こうした性格から、アインは、彼女の妻は、彼にも彼の生活の性質にも、また「エジプトの若者の大多数とは異なるかもしれない」彼の考え方にも相応しいと考えた。また彼らは、多少の対立はあったものの、すべてにおいて理解しあっている。彼はムスリムで彼女はキリスト教徒だが、彼らはお互いの宗教を尊重していて、イスラームへの改宗を強制しようとはまったくしなかった。イスラームへの入信は、納得と本当にしたいという気持ちの上になければならない、と信じているからだ。彼女は現在、この件について真剣に考えているが、まだ決心は付いていない。アインは、文化的相違を過少評価はしない。しかし彼は、理解し、彼女について何事も決め付けず、客観的に考え、彼女が納得するよう自分の考えを説明し、命令にならないよう話すよう、つとめている。最後に、彼は彼女に、「わたしの東洋のムスリム男性としての性質に適当で、受け入れられる限りの範囲で」選択の自由を与えている。アインは、時間の経過と共に、彼の妻がより良い形で共に行き適応していき、エジプト社会の生活の性質についても、より理解していくだろう、と感じている。
 二つの異なる文化の間で育っていくであろう息子たちについては、彼は、その点についてはまったく心配しておらず、逆にこの相違が息子たちの人格を豊かにする上で役立つかもしれない、と言う。彼らはこれら二つの文化のミックスとなり、父と母は、息子たちの中に、二つの文化両方の肯定的要素が高められているのを、分かち合うことができるかもしれない。彼らは、西洋文化から誠実さと自立と独立心を得、東洋イスラーム文化からイスラーム的な原則と宗教教育とエジプトの習慣と伝統を得る。この「ミックス」が成功するのに一番大切なことは、尊敬と愛と相互理解であり、これがあれば、いかなる障害にも立ち向かえる。
 オーストラリアのジーン(47歳)は、エジプト人と婚約するなどと想像もしていなかった。しかし、実際にそれは起こった。彼とは、シャルム・ッシェーフを訪れた時に、素敵な形でめぐり合った。彼女は言う。「少し体調が悪く、薬局に行ったところで、そこにいた彼と偶然に出会ったのです。少し一緒に喋ると、彼が電話番号を尋ねてきたので教えました。彼が良い人だと思ったから。実際、わたしたちは沢山話し、何度も会って、お互いに強く惹かれ合い、結婚に同意しました。今、結婚から一年目で、カイロに住んでいます」。
 地理的にも文化的にも祖国から遠く異なった町で暮らすことについて、ジーンは語る。「一人ぼっちだとは思わないし、ホームシックにもなりません。わたしは自分をエジプト人だと思っているし、エジプトが大好きで、ここの生活に大変適応しました。今、わたしは仕事を探していて、時間が経つに連れて物事はもっと良くなっていくと思っています。今、アラビア語を勉強していて、イスラームについて沢山読み、多分改宗するでしょう。でも、完全に納得して、わたし自身が望んでするのでなければなりません。ここでできた交友関係が、気持ちを助けてきてくれました。まるで生まれ故郷にいるようで、夫の家族や友人との関係も良好です。何でも一緒に話し合い、わたしたちも夫も満足できる中庸の解決を採ります。わたしは、わたしたちの結婚は成功していて、安定していると思っています。彼と私の間には、年齢、宗教、文化といった違いがありますが、彼こそ、人生でわたしを幸せにしてくれる人で、彼の子供を夢見るほどです」。
 エジプトの外で長く過ごせば、人はそこから出てきた社会より、新しい社会に近くなっていく。これがアリフ・ヌーン(29歳)に起きたことだ。彼はこう語った。「わたしはエジプト人で、およそ八年前からカリフォルニア州で暮らしています。わたしには、メキシコ人女性との結婚の経験があります。長い愛の物語の後、わたしたちの結婚は五年間続き、息子ポール(4歳)を授かりました。しかし、結婚生活が不可能になり、別れることになりました。友情関係は続いていて、息子とその教育方法については、怖れも心配もありません。わたしはアメリカに長いこと暮らしていて、ここの生活の性質と、それがどれだけエジプトの環境と違うかを理解していてるからです。妻にも息子にも何も命令しないし、何事でも選択の自由を与え、必要な時以外干渉しません。わたしの望む一番大切なことは、わたしが常に息子にとって良い手本であり続けることです。危険で反動的な考えのもとに育って欲しくありませんから、いかなることでも、彼に押し付けはしません。彼は、自由と独立の概念を理解する現代的な社会に生きているのです」。
 彼は話をこう続けた。「エジプトに戻りそこに住む、ということは考えません。家族と友人に会いに来ただけです(訳注:文脈から、このインタビューは一時帰国中にエジプト国内で行われている)。今では、エジプトの生活を合わせることができませんから。ここでは自分を見つけることができないし、西洋社会の方がわたしにもわたしの生活様式にも合っていると思います」。
 最初の結婚には失敗したが、エジプト女性との結婚については、エジプト女性との結婚は考えられず、西洋女性と付き合う方が良い、と言う。西洋女性の方が、真の結婚の意味をよく理解し、彼の必要とする愛と気遣いを与えてくれるからだ。アリフ・ヌーンはまた、意欲的で聡明で、自立的で誠実なところも、西洋女性を好んでいる。エジプト女性を拒むのは、彼女たちが「物質的なことやマフルやシャブカしか考えていない」からだ。彼は今、アメリカ人女性と付き合っており、「新しい生活と彼女との暮らしを始め」ようとしている。

 本文から話題がズレますが、これらの記事で取り上げられているのも、現実のエジプトで起こっているのも、エジプト男性と外国人女性との結婚であって、逆のパターンというのは極めて稀です(知人で一例だけ知っていますが、奥様がそもそも日本人とのハーフなので、単純な逆パターンとは言えない)。
 一つにはムスリマ(イスラーム教徒女性)はムスリムとしか結婚できないから、というのがありますが(男性は異教徒女性とも結婚できる)、それだけでは説明がつかないように思います。
 というのも、まず、ムスリムというのはエジプト人以外にも掃いて捨てるほどいるのであって、エジプト国内にも、他のアラブ諸国だけでなく、パキスタンやアフガニスタンから来ている人が沢山住んでいます。彼らとエジプト人女性との結婚については、イスラーム的には問題ないはずですが、少なくとも身近では聞いたことがありません。
 また、実際に結婚できるかどうかは別として、「外国人と結婚したい!」という女の子にも、ほとんど会ったことがありません。中流以上の家庭に育ち比較的高い教育を受けた女性と話しても、エジプト人以外眼中にない様子ですし、エジプト的には変わり者のF女史も「外国人にアラビア語を教える仕事をして、初めてそういう可能性もある、ということに気付いた」と言っていたくらいです。
 「経済的苦境からの脱出」ということなら、男女共に欲求はあるはずなのですが、異国から来た白馬の王子様を夢見る志向はあまりないようです。
 一つには、マフルなどの慣習上、断固エジプト人と結婚する方が経済的にプラス、というのがあるでしょう。また、男性と異なり、エジプトの女性は家族に取り込まれているレベルが非常に高く、一人暮らしも「あり得ない」ほどのため、エジプト的思考により埋没しやすく、そういう選択を思いつかないのかもしれません。現代の都会では状況が変わりつつあるものの、そもそも「結婚相手は親が決めるもの」という観念が強い、といのもあるでしょう。
 これらすべてを鑑みても、なお「外国人と結婚したい」欲求が弱すぎるように見えます。障害があるから諦めている、というのではなく、そもそもあまりしたいと思っていないようなのです。
 これはつまり、女性にとってはエジプトの制度やアラブおよびイスラームに由来する慣習が、結構「心地よい」ということなのではないでしょうか。
 どの辺がどういう風に「心地よい」とまでは言えませんが、本当に辛い状況なら、人間は何としても動こうとするものですし、少なくともそういう欲求を表現くらいはするはずです。それすらない、というのは、本当に不満が少ないのでは、と考えられます。
 アラブ社会、もしくはイスラーム社会は、女性に対し抑圧的、というイメージがあり、かつ実際にそのような面がないとは言えないのですが、総じて見ると、本当に「女性を保護」している面が強いのかもしれません。

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