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バックパッカーの高齢化

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12/1

 いよいよルクソール・アスワーンの旅最終日。翌日から授業があるので、この日の夜の汽車でカイロに帰ります。
 「今日こそ屋上でのんびりすごそう」と思い、一二時間散歩した以外、ほとんど勉強か新聞読みで過ごしました。純粋に「散歩」できるなら、一日中でも散歩していたいですが、エジプトでは「黙って心穏やかに道を歩く」というのがほぼ不可能ですから(笑)。
 ロバから落ちたダメージが残っていて、この日の朝時点で、普通にしていれば何ともないものの、左腕を上げると一定以上の角度に曲げられず、髪をくくる時に苦労しました。Yさんが湿布をくれて、だいぶ良くなりました。

 この日から誕生日プレゼントのアスワーンへのクルーズにでかけるYさんと、最後のお喋り。
 スークで控えめな商人がいたら、その人をひいきにするようにしているが、結局生き残るのはイヤな感じの図々しいオヤジばかり、という話。力でしか生き残れないのでしょうか・・・。
 また、「旦那さんと日本に行った時、何に一番驚いていた?」と尋ねたら「木」と言われたのも印象的でした。公園の木を見てはしゃぎまくって、子供のように登って遊んだそうです。
 ルクソールでフルーカに乗ると、「バナナアイランドに寄っていかないか」と誘われます。ここで追加料金がかかるらしいのですが、Yさんに予め「バナナがあるだけだから、行かないでいいよ」と言われていましたので、わたしたちは上陸しませんでした。
 でも、彼女によると「あの人らは本気で、バナナアイランドが素晴らしいと思って薦めてるんちゃうかな」。本当に木が珍しくて、凄いから見せたい!と思ってくれているらしいです。
 逆に、砂漠なんて有難がっている観光客は、意味不明な存在なのかもしれません。何度か「日本には砂漠がない」と言ったら「え!? 何で?」と驚かれたことがあります。

 そういえば、前の日の晩、彼女から「バックパッカーの高齢化」という話を伺いました。
 最近、日本の若者が「旅行離れ」していると言いますが(統計的事実なのかは怪しいですが)、バックパッカーは確かに数が減っているようです。減っているというより、バックパッカーの年齢層が高くなっている、とのこと。
 旅人から聞いた話では、三十代後半のバックパッカーが安宿に泊まったら、彼が最年少だった、ということもあるといいます。

 最近経済的にパッとせず、特に若年層にしわ寄せが来て、かつ娯楽が多様化している日本では、若者が貧乏旅行をしなくなっていても不思議はありません。
 そういうわたし自身、バックパッカーではないし、元々そんなに旅好きな訳でもありませんでした。今でもそんなに旅行していません。基本的に出不精で、今回の旅も出る直前まで「面倒くさい」という気持ちが強かったです。
 それでも、重い腰をあげて旅に出ると、必ず面白いことが起こります。旅をして「行かなきゃ良かった」と思ったことなど一度もありません。

 「旅なんて、別にしたくなきゃしなければいい」というのは全く常識的な論で、そう言いたいところなのですが、敢えて「したくなくてもしろ」と無茶を言ってみたいです。
 というのは、旅というのは、本当はそんなに「したい」ものでもないからです。少なくともわたしはいつも、出かける直前までかなり鬱です。
 旅というのは、基本的に「しんどいもの」なのだと思います。
 だからクルアーンでも、旅行者には色々免除規定があるのでしょう。「旅人を手厚くもてなせ」という教えがあるのも、旅がしんどいからです。
 現代の旅は、基本的に「楽しむもの」とされています。だから、楽しいはずの旅に面倒があるなら、いっそ行かない方がいい、という発想になってしまうのではないでしょうか。
 これは前提が間違っている(あるいは旅行会社がテキトーなことを抜かしている)のであって、旅は基本的に苦しいものです。楽しいはずのものが苦しかったら、それは大損ですが、苦しいはずのものが苦しいのは当然であって、楽しかったら拾い物です。苦しいからこそ、楽しいこともあり、そして半ば義務として旅に出るべきなのです。巡礼が義務の一つであるように(巡礼の義務は、信仰心を試すというより、出不精が試されている気がします)。
 「旅は楽しい」という発想は、一回捨てた方が、楽しい旅ができるはずです。
 少なくともわたしは、いつも「修行だから」と心を押し殺して旅立ち、結果的に楽しんで帰ってきています。
 あんまり年寄りくさいことは言いたくありませんが、お金がなくても何とか旅はできるものだし、仕事だと思って無理して旅した方が良いですよ。必ず得るものがあります。というか、お金をかけずに旅した方が、面白いことが色々起こります。
 人間、一箇所に止まったら終わりです。居心地の良い場のある時こそ、旅立たなければなりません。

 彼女が旅人から聞いた話に、面白いものがありました。
 あるバックパッカーがどこかあまり治安のよろしくない国の宿に泊まったら、七十代のおじいちゃんバックパッカーがいたそうです。
 おじいちゃんが、これから危険な地域に入るというので、皆で止めようとしたら「ワシは戦争から生きて帰ってきてるんじゃ。もう怖いもんなんか何もないわ」と振り切られたそうです。
 おじいちゃんカッコイイ! ゲリラに撃たれて死んだら本望じゃないんですか。

 散歩に出ると、イードが終わって街が一気にガランとしています。
 客引きに集中攻撃をされるかと思ったら、客引きも相応に減っていて、かつ諦めモードです。「イード中ガンガン働いたから頑張んないでもいいか」という感じで、軽く断るとすぐ引いてくれます。
 川岸に座って新聞を読んでいたら、子供を抱いたエジプト人カップルと、お母さんのお母さん(子供のおばちゃん)らしい四人組みが、声をかけてくる。
 お母さんが子供をわたしの隣に座らせ、写真を撮ろうとします。
 子供が怖がってお母さんにしがみつくので、結局子供を抱いたお母さんとわたしでスリーショットを撮りました。
 一体何がしたかったのでしょう。
 しかも別れ際に「メルシー」と言われました。一体・・・。

 最後なので、OASIS屋上で一番高いチキンを食べてみる。17ポンド。

OASISのチキン
OASISのチキン posted by (C)ほじょこ

 19:00発の電車。宿の人が手配をしてくれました。
 「イード明けだから、切符を取るのが難しいかもしれない。便を選ぶ余裕がないかも」と言っていたのが、見事第一希望をゲットできたばかりか、二等の席が取れました(一等でも中身は変わらないし、値段が安いのでお得)。本来47ポンドのところ、色々工作したらしく、頑張り料(袖の下料?)も含めて60ポンド。110ポンドと聞いていたので、本当にラッキーでした。
 電車は例によってエジプト人がやかましいものの、朦朧と寝たり起きたりしているうちに、ラムスィースに到着しました。10時間ちょっとの旅ですが、乗り換えがあるわけでもなく、停車駅も少ないので、同じ時間青春18きっぷで旅するよりは大分楽です。

 それにしても、エジプト国内であちこち行って感じますが、カイロがエジプトで一番イヤな街ですね(笑)。どこの国でも首都はつまらないことが多いですが、カイロはとにかく猛烈に空気が悪いし、騒々しいし、道は汚いし、常に渋滞しているし、良いところが見当たりません。渋滞しているので歩こうとすると、道路横断は困難を極め、段差も多いし粉塵の中を突っ切るので、それだけで服が煤けるくらいです。
 街の規模が小さければ、歩いてどこでも行けるので良いのですが、カイロは中途半端に規模があるクセに、交通事情が最悪です。人口増加と街の拡大に、インフラ整備が全然追いついていません。
 ルクソールは田舎だし、産業もないので生活は大変でしょうし、道を歩けばバクシーシ攻撃で苦労しますが、スケール的に小さいし道も綺麗で広いので、徒歩で行動できます。アスワーンはさらに田舎でさらに産業がありませんが、人々の気風は穏やか(人懐っこさがさらに増しているわけですが)。
 自由に住む場所を選べるなら、エジプト国内ではアレキサンドリアあたりが一番住みやすいのではないでしょうか。ルクソールやアスワーンは夏が過酷すぎるし、ダハブは良いところですが観光地で物価が高いです。エジプト第二の都市なのにカイロよりずっと綺麗で気候も温暖なアレキサンドリアは、かなり魅力的な街です。バカの絡んでくる率もエジプトの中では低いです。十分歩行できます。
 とりあえず、次に中期以上エジプト国内に留まる時は、空港から即効別の街に移動したいです。

 今回の旅では、貴重な出会いが色々あった上、かなりベタに観光客をやってきました。
 次に行く時は、お金を作って気球に乗りたいです!
 それからロバ完全制覇! ロバはね、落ちて悔しい分、手放しフルスロットルでコントロールできるところまで練習したいですね(スロットルないけど)。怪我しないように、砂か泥の柔らかいところで何日も乗り続けてマスターしたいです。いやまぁ、普通は最初から落ちないのですが・・・。

OASISから見るルクソールの夕暮れ
OASISから見るルクソールの夕暮れ posted by (C)ほじょこ
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  1. バックパッカーの高齢化|2009/12/06(日) 02:17:03|
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