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日本人の均質性が原爆に由来するという珍説 アラブの猫の名前

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 いつものように起床、朝食、宿題。
 宿題をしているマタァムの窓から、動物園のペリカンのような鳥の池が見えるのですが、餌がまかれると一斉に鳥たちが集まってきます。
 それだけなら日本の動物園と一緒ですが、同時に猫たちが続々と木陰から飛び出して、ペリカンの檻に入っていき、鳥と一緒に餌を奪い合っています。なかなかすごい風景です。

 そういえば、昨日マタァムで勉強していたら、チーフの男性が小さなグラスで赤くて冷たい飲み物を出してくれました。كركدي(カルカディ)と言っていましたが、甘酸っぱくておいしかったです。
 何かの果実のジュースなのかと思って、後で先生に聞いてみたら、民間療法で血圧を下げる薬のように使われているそうです。エキスを染み込ませた紙を水につけて作るらしいです。わたしが余程テンパって見えたのでしょうか・・。

 宿題をしていると、ムスタファーという、割と無口なボーイくん(多分バイト、イケメン)がやって来て話しかけてきます。窓の外から何かの売り子の声が聞こえるので「あれ何?」と聞くと、スイカ売りの声でした。「スイカがうまいよ!って言ってるんだ」とフスハーに翻訳してくれます。見下ろすと、馬車に沢山のスイカを乗せた売り子がいます。日本のスイカより少し小ぶりで、縞々がないので瓜みたいです。

 ラップトップを使っていると、よく聞かれる質問が「これいくら?日本製?」ですが(エジプト人はお金のことはストレートに話題にする)、もう一つ「日本の歌は入ってないの?」というのがあります。これからエジプトを訪れる方は、何らかの媒体で日本の歌を録音していって聞かせると、喜んで貰えるかもしれません。
 エジプトのポップスは、現代のものでもかなりコテコテの浪花節調なのですが、こちらの空気の中で聞くと自然でカッコよく聞こえるから不思議です。日本の歌の中でも、コテコテ度の強いものの方がウケるかもしれません。

 暑さと疲れで集中できず、結局宿題を全部は終えられないまま、部屋に戻る。横になって仮眠を取る。
 眠りが浅いせいか、ほとんど毎日のように夢を見ますが、大抵がアラビア語です。といっても、流暢に喋れているわけでは全然なく、実際の授業の場面のように、言いたいことが言えずにムキーッとなっている場面が再現される、という、ちっとも嬉しくない内容です。せめて夢でくらいスムーズに喋れればいいのに・・。

 授業の時間が迫ってきて、のろのろと起き上がり支度をして再びマタァムへ。最近鬱ぎみで情緒不安定になっています。
 A先生とアラブのカリグラフィについての章を最後まで終わらせる。といっても、練習問題はほとんど宿題。
 A先生とM先生の授業の合間に、急いで残った宿題を片付ける。幸か不幸か先生が珍しく遅刻してきてくれたお陰で、何とか間に合う。
 生活上の問題などでかなり荒れた口をきいてしまうものの、M先生は静かに聞いてくれる。「アラブ人」「エジプト人」というと、何となく感情的で大雑把な印象がありますが、少なくともわたしとM先生という個人で比べると、M先生の方が圧倒的に理性的です。自分でも筋の通らないことを言っているのはわかっているのですが、疲れで感情を抑えられていません。先生、ごめんなさい。
 教育についての議論を行う。先生はもちろん、教育の普及・推進を主張したいのですが、わたしは「本当に教育なんて必要なのか」と混ぜっ返します。初等教育の重要性は強調するまでもありませんが(特に女性の識字教育!)、日本でオーバードクターが余っている状況などを眺めるに、一定以上の高等教育を無闇に称揚すべきではないし、下手に高等教育を受けさせて農家や漁業者の後継ぎがなくなっているのも事実です。大学を実学的なものに作り変えようとする動きがあるようですが、実学の学校、教養のための学校、割り切って使い分けて、無闇に教育を称揚しないのも手なのではないか、と個人的には考えています。虚学はシグルイですし、覚悟のない人間が手を染めるべきではありません。別に階級社会でも良いと思っています。
 主張内容は別として、こういう議論は言語訓練には非常に有効です。熱くなってくると文法がおろそかになりますが、多少間違っていても頭より先に口が動くようにならないと、言語は使えるようにならないでしょう。幸か不幸かわたしはすぐヒートアップするタチで、持てる表現の限りを尽くして論旨を伝えようとするので、結果として良い練習になっている気がします。
 慣用表現についての練習問題をこなし、聞き取り。これは日本ではやっていなかった勉強法ですが、よく考えると漢字の書き取りから英語学習まで、当たり前に必要だった練習です。相変わらず細かい発音の聞き取りが弱いですが、必死でついていきます。

 話の流れで、エジプト人は色んな顔つきの人がいるけれど(人種的な意味で)、日本人はみんな似たような風貌だ、ということになります。M先生は時々中国人と間違われるそうで、そういわれて見れば東アジア的な風貌です。
 わたしが「日本は島国で隔離された環境の歴史が長かったから、人種的な均質性が高まったのではないか」と言ったら、M先生が「わたしは理由を知っている。広島・長崎の原爆のせいだ」と、とんでもないことを言い出します。
 広島・長崎がアラブで有名なのはよく知られた話で、おそらくは反米プロパガンダに利用されてきたためでしょう。それにしても、かなり知識人のM先生が、そんなトンデモ学説を真顔で主張するとは驚きです。
 以前に「日本人は蛙を食べると聞いたけど」と誤解していたことがありますが、これなどはおそらく中国と混同しただけで、別に不思議なことではありません。しかし、原爆のせいで人種的均質性が高まるなんて、ゴジラが原爆実験で巨大化するのと同じくらい意味不明です。
 わたしが激しく否定したところ「そうか、間違いなのか」と釈然としない顔で認めてくれましたが、他にも「鳥インフルエンザが鳥を食べることで感染する」等の俗説が、結構当たり前にまかり通っています(日本でもそうかもしれませんが・・)。

 エジプトにおける典型的な猫の名前(日本で言えば「タマ」のような)としてمشمشミシュミシュとبسبسブスブスというのを教えてもらっていたのですが、何となくふざけて自分のことをミシュミシュと言って「ミシュミシュ、頑張ってこの章終わらせる!」とか甘えた口をきいてみました。
 こういう「自分を三人称で表現する」というのは、日本語ではよくある語り方ですが、年配のA先生もよく「先生はね」という感じで三人称で自分を語っています。英語でこういう表現をする人をあまり見たことがないのですが、この辺の感覚は日本とアラブで結構似たところがあるような気がします。確認してみたところ、「自分をミシュミシュと呼ぶ」のは、冗談としては「別に変じゃない」そうです。
 アラブの伝統的な名称表現に、「アブーほにゃらら」「ウンムほにゃらら」という「○○のお父さん・お母さん」という言い方がありますが(長男の名前を使う)、日本で言うところの「タケシくんのおばちゃん」みたいなノリが近いです。個人名をストレートに使わないで言語活動を行うあたりに、親近感を感じます。
 関係ないですが、「神の恩寵」みたいな意味のنعمةという単語は、「ニャアマ」みたいな感じの発音なのですが、それを聞く度に「神様かわいいにゃぁ」と思ってしまうのはわたしだけでしょうか・・。

 それにしても、ミシュミシュはかなり気に入ったので(ブスブスはヤダ)、愛称ミシュミシュで通したくなりました。授業が終わった後M先生とちょっと散歩したのですが、その時も先生に「ミシュミシュ!おいで!」とか呼ばれました。
 一緒に近所にある服や家具を売っているデパートみたいなお店(でもものすごい閑散としている)に入ったら、店員が悉く英語で話しかけてきます。M先生がアラビア語で話しかけているのに、英語で返事をしたりします。
 わたしと一緒にいたせいもあり、本当に中国人カップルか何かと勘違いされていたようです。ちょっとジャッキー・チェンに似ています。

 M先生と別れた後、一人で歩いて近くの繁華街の喧騒をつっきり、初めて広場の向こう側に到達する。「向こう側に到達する」のは、日本で考えるよりは少し大変です。というのも、かなり交通量が多く、他の場所にも増してカオスな広場周辺の道を、ヒラリヒラリと車をかわしながら横断しなければならないからです。ここはマイクロバスの出発駅にもなっているのでカオス度が高く、その辺の道路を横断するよりは技術と根性が要ります。
 日本での道路横断のように、車の往来が途絶えるのを待っていたら永遠に渡れないので、とりあえず目の前の一台が通り過ぎたら、前に出てしまいます。そこに車が突っ込んできたら即死亡なのですが、両脇ギリギリを車が通り抜けていく状態で、タイミングを見て一斜線ずつ突破していくのです。というか、車線という概念もあまりないので、車の気配を見て隙間を通ったり、強引に前に出て気合で車を減速させます(失敗すると死亡)。

 向こう側に抜けても、相変わらず垢抜けない、アメヨコを爆撃して焼け残ったみたいな街が続いています。とりあえず食べ物にありつくべく、マシそうな食堂に入り(道端に椅子が置いてあるだけだけれど、屋台よりは良い)米とサラダと鳥を頼みます。米とサラダだけでも良かったのですが「それだけ?」と怪訝そうな顔をされたので、小さめっぽい鳥の皿を注文しました(魚はなかった)。
 例によってわたしの駄目フスハーが今ひとつ通じず、向こうのアーンミーヤがあまりわかりません。しかも英語がめちゃくちゃで、フスハーでもアーンミーヤでも、アラビア語で通してもらった方がずっとわかりやすいのに、外国人と見ると頑張って英語で話してくれてしまうので、余計に混乱します。メニューがあったので読めば大体わかるのですが、「これはアラビア語だから」と言って親切に解説しくれる英語が、アラビア語よりよっぽどわかりません(笑)。でもとてもイイ感じのおっちゃんでした。
 米はパサパサのチャーハンみたいな感じで、お世辞にも美味しいとは言えませんが、個人的にこういうパサパサで味気ないものを無心に消化するのが嫌いじゃないので、文句はありません。非常食っぽくて萌えます。
 鶏肉はケンタッキーの肉を照り焼きにしたみたいなのが出てきて、それなりに美味でした。肉好きだったら文句なしなのでしょうが、正直肉は本当に食べたくありません。何回頑張っても気持ち悪いです。

 この店で食事中に、寄ってきた子猫がジャレついてきて、すごい癒されました。
 お店の太っちょのおっちゃんも猫好きらしく、暇をもてあまして猫と遊んでいました。

 それにしても、エジプト人は太った人が多いのに、猫や犬はおしなべて痩せているのが不思議です。野良でも拾い食いするのは人間の残飯でしょうし、デブ猫がいてもおかしくない気がするのですが・・。
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  1. 日本人の均質性が原爆に由来するという珍説 アラブの猫の名前|2009/07/28(火) 22:46:17|
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