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エジプトのITエンジニア、ムハンマド・へニーディ『アメリカ大学のサイーディ』、サッカーの嫌いなエジプト人

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9/25

 起床し、ペンギン・ビレッジに併設されたマタアムでネスカフェを飲む。5ポンド。観光地価格です。
 同じくペンギン・ビレッジ系列のネットカフェに入る。日本語環境があり、ブラウザはFireFox、1時間8ポンド。エジプトでネットカフェに初めて入ったので相場がわからないのですが、かなり高めだと思います。日記を二日分だけ書いて自分宛に送信し、ダーリンとお母さんにメール。
 このネットカフェとホテルの従業員を兼ねている男の子の一人が、ペンギン・ビレッジ到着以来、しきりに誘っていました。お肌のツヤからして二十歳そこそこの若い子で、「こんな年増じゃなくて若い子沢山おるやん」と呆れてしまったのですが、わたしの指輪を見つけてからは「婚約してるのか、なんだよ、つまんねえな!」と引き際よく仲良くしてくれて、可愛らしくて好印象でした。
 ダハブにはネットカフェが沢山ありますが、ほとんどは通り沿いで当然眺めなんてありません。無線LAN使い放題のカフェはもっと大量にありますし、海辺で自分のマシンで作業する方がずっと良いです。当初二日程度でカイロに帰ろうと思っていたので、マシンを持ってこなかったのを後悔しました。カメラのバッテリの充電器も置いてきてしまい、失敗しました。

 バッサームの店に行くも、不在。またマタアムMEYA MEYAに戻り、ベジサンドイッチを食べる。なぜかこの日はあんまり美味しくなかったです。18ポンド。ペンギン・レストランでは、ベジサンドイッチが28ポンドと表示されていました(入ってないので内容は不明)。いずれにせよ、ビーチ沿いのマタアムはかなりお高い観光地価格です。

 この日の日中は、ほとんどぼんやり読書をしたり、バッサームと一緒にテレビを見て過ごしました。ダハブくんだりまで来てテレビで映画を見ているのもバカみたいですが、勉強になるし、一緒にテレビを見るのって何だか和みます。
 夕方になり、バッサームとわたしと居合わせたエジプト人二人で、ドミノを始める。ルール自体はシンプルなのですが、偶然の支配する要素が大きく、勝つ秘訣があるのかよくわかりません。

 バッサームにベドウィンの言語について尋ねる。やはりベドウィンには独自の方言があるらしいですが、それ以上に、知り合ったアスワーン人が悉くベドウィンを毛嫌いしているのが興味深いです。

 夕飯は大衆食堂のベジタリアン定食。10ポンド。

ダハブの大衆食堂
ダハブの大衆食堂 posted by (C)ほじょこ

ダハブの大衆食堂のベジタリアン定食
ダハブの大衆食堂のベジタリアン定食 posted by (C)ほじょこ

 大衆食堂でもカイロよりは高いですが、そんなに無茶な価格ではありません。

 この大衆食堂で、ムハンマドというエジプト人と相席になりました。ダハブで働いている人ではなく、観光客で、しかも一人で来ています。
 ダハブへ一人旅をするエジプト人というのは、相当珍しい人種です。ビーチリゾートに遊びに来られる時点でお金持ちなのは間違いありませんが、純粋な遊びで一人で旅をしているエジプト人には初めて会いました。
 ムハンマドはカイロで働くSE兼マネジャ。昨日に引き続いて同業者との邂逅でしたが、彼はエジプト人。気になるエジプトのITビジネスについて探りを入れる絶好の機会です。元々はjavaがメインの開発者だったらしいですが、実装から離れて久しいので「忘れてしまったよ」とのこと。これは世界共通です。
 大衆食堂を出て、ビーチ沿いを散歩してから海辺のお洒落な店に入ります。完全にナンパモードで、今思うと、彼が一人でダハブまで来たのは外国人をひっかけるためではないかと思うのですが、下心はどうでもいいです。話して情報を得るキッカケができるし言語の訓練にもなるので、ナンパも時に便利です。下心はお互い様。
 ビーチを散歩している時に、日本人らしい女性が地元イベントのチラシを配っているのに遭遇。英語で話していたので、日本人か韓国人か確信が持ていませんが、住民もしくは長期滞在者なのは確かです。脚の長い美人さんでした。
 ムハンマドはユーロディズニーに遊びに行って二人の日本人と知り合いになった、とか話しているので、本当にリッチです。フランス語を趣味で勉強しているそうです。
 わたしがフスハーの方が上手だと知ると、フスハーで話そうとするのですが、理系らしくあまり得意ではない様子。教科書を見せると「僕もこれが必要だな」と笑っています。
 昨日のロシア人といい、理系男子はトーク上手ではなくて、それがかえって安心します。日本の理系男子はシャイすぎますが、エジプト人だと丁度良い感じになります(笑)。
 以前にクウェイトで働いていたことがあるそうで「暑い?」と尋ねると「حارじゃない、نارだ」と冗談を言います(ハーッルは暑い、ナールは炎で、駄洒落になっている)。クウェイトにはクウェイトの方言があるそうですが、「本当のところ、みんな英語で話しているんでしょう?」と言うと「その通り」と笑います。湾岸は本当に英語使用率が高いようです。
 話が性的な方向に流れそうになったので、こじれる前に断ってバイバイ。一般のナンパエジプト人のような強引さがなくて、かなり照れながら誘っていて、可愛らしい人でした。

 バッサームの店に戻って、またテレビを見ながらのんびり。
 サッカーをやっていたので「サッカー好き?」と馬鹿げた質問をすると、驚いたことに「嫌い」との返事。「エジプト人は全員サッカーが好きなのかと思った」と言うと「俺はピンポンとビリヤードが好きだ」と、エジプト人なのに根暗なお返事。「ボールが一つで22人でプレイするなんてクレイジーだ。ボールは一人一個あればいい」とか言っているので「それじゃكرة القدمじゃなくてكرات القدمだよ」と冗談を言ったらウケてくれました(「ボール」を意味する単語を複数形にしただけのシャレ)。

 前にفول الصين العظيم(フール・ッシーン・ル=アジーム 偉大なる中国の豆)を話題にしたحمد هنيدي(ムハンマド・へニーディー)主演の映画を見る。見ている途中で、「これは『アメリカ大学のサイーディ』だ!」と気づき、色々な要素がバチバチッとつながりました。
 『アメリカ大学のサイーディ』は、ムハンマド・へニーディ主演の大ヒット映画で、サイーディ(上エジプト出身者のことで、エジプトでは「頑固な田舎者」というイメージ)が、生まれとは正反対のカイロのアメリカン大学に入り、ドタバタ喜劇を演じながら、アイデンティティの危機と再発見が描かれる、という名作です。八木久美子先生が『アラブ・イスラム世界における他者像の変遷』で取り上げられているのを目にしてから、ずっと気になっていました。
 実際に目にするのは初めてで、その主演が、同じく非常に面白かった「フール・ッシーン・ル=アジーム」のムハンマド・へニーディだとやっと気づき、自分の興味が連鎖して一気につながった感じです。
 ムハンマド・へニーディは本当に面白いコメディ俳優で、彼の主演作品はもっと日本で紹介されてしかるべきです。エジプトのコメディ映画は非常に面白くてわかりやすく、台詞がロクに聞き取れないまま見ても十分に楽しめます。
 「エジプトはアラブ世界のエンタテイメントの発信基地だったが、今はアメリカ文化に押されてちょっと落ち目」というのはよく聞く話ですが、わたしの眺める限りでは、今でもエジプト人はエジプト映画やエジプトのポップ音楽が非常に好きで、特にコメディ映画は、外国人のわたしから見ても質が高いです。ハリウッドのコメディなんかよりずっとわかりやすくて笑えるのに、何でもっと紹介されないのか不思議です。言語を磨いて、一円にならなくてもそういう仕事のお手伝いがしてみたいです。

 バッサームが店を閉めてから、一緒に海辺をお散歩。
 「ダンスを教えてやる」と言って歩いていくのでどこに行くのかと思ったら、マシュラバビーチを南の方にずっと下ったBlack Princeというクラブの辺りに来ます。大音量でダンスミュージックをかけているロシア人の多い店で、「そんな高いところに入るのか」とびっくりしたら、そのまま通り過ぎて、浜辺の暗がりに行きます。Black Princeから流れてくる音楽のおこぼれで楽しもう、ということらしいです。確かにそれならタダで、彼の嫌いなお酒も目にしないで済みます(笑)。
 そこから更に南に歩くと、周囲が真っ暗になり、星がキレイに見えます。まだ秋口なのにオリオン座が見えます。そこはシェラトンが新しいホテルと作っているところで、もう少ししたらまた一つ美しい暗闇が消えてしまうことになります。
 アカバ湾の向こうに、サウジアラビアの街の光が見えます。バッサームは「タブークだ」と言っていましたが、タブークは内陸のはずで、マグナーという街です(文字で見ると「マコナー」くらいの発音になりそうですが、ダハブ在住の他のエジプト人がマグナーと発音していました。エジプト方言の読み方ではないのですが、当地の発音に従ったものなのか、どこかの訛りなのか、わたしの耳がおかしいのか、気になります)。
 その南には、ラグーナという高級ホテルがあります。値段相応にすごくデラックスで楽園のようなオーラを放っています。

 それにしても、土地ごとに観光客の出身国が違って、また国ごとに利用先タイプが分かれているのが興味深いです。シャルムはイタリア人、ダハブはロシア人が多く、日本人はシャルムにはほとんどいなくて、ダハブはバックパッカー系の楽しみ方をする人だけが集まります。日本で「デラックス・エジプト」を楽しみたい人は、カイロやルクソル、アスワーン、アブ・シンベルなどのみに集中し、ビーチリゾート系には流れないのでしょう。高級ビーチリゾートを求めるなら、日本人ならタイ辺りの方が手軽ですからね。
 元々「観光」にあまり興味がなかったワタクシですが、この旅が非常に楽しくて、今頃になって旅行がすごく好きになってきました。砂漠キャンプとか、いかにもひたすら過酷そうなものも、体験しておこうかと考えはじめました。こういう楽しみを紹介できるなら、観光産業というお仕事も素敵ですね。今までスルーしていてごめんなさい。

ダハブの犬
ダハブの犬 posted by (C)ほじょこ
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テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. エジプトのITエンジニア、ムハンマド・へニーディ『アメリカ大学のサイーディ』、サッカーの嫌いなエジプト人|2009/09/29(火) 12:34:41|
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