FC2ブログ

指標としてのユースフ・アル=カルダーウィー

100125.png

フォーリン・ポリシー「イル=カルダーウィーの反対者たちは、彼を『アラブの冷たい戦争』の原因と考えている」

 アメリカの作家で高名な中東政治研究者マーク・リンチは、ムスリム・ウラマー世界連盟会長ユースフ・アル=カルダーウィーを、この地域の諸問題に対するアラブの一般的意見を感じ取ることにおいて「最もよく認識している」と表した。議論をまとめることで「多くの実績」がある上、彼が公衆の意見を率いれば、多くがこれに従う。
 リンチが一昨日、アメリカの「フォーリン・ポリシー」誌の記事で語ったところではアル=カルダーウィーの反対者たちは、彼をこの地域における「アラブの新たなる冷たい戦争」の原因と考えている。この戦争は、ガザやハマースやアブー=マーゼン(訳注:ファタハのマハムード・アッバース議長のこと)に対する立場、そしてイェメンでの出来事についての彼の考えを巡り勃発したものだ。彼の意見はアル=ジャジーラで放送され、インターネットの世界中のサイトで広まっている。
 このアメリカの研究者が付け加えるところでは、この「反目」をフォローすることは、アラブ政治において現在、何が地域を分裂させ、感情を刺激しているのかを観察するための「優れた窓」である。アル=カルダーウィーは、いくつかの政治的議論の中心点だったのだ。
 彼は、世界中のイスラーム・ネットワークから幅広い共通の部分を作り上げる人物で、テレビスターであり、多くの著作を表し、ハマースを擁護し、世界的ムフティー(訳注:ファトワ-を出す人、イスラーム法学者)の立場からインターネットにおけるイスラーム指導者とみなされている。
 「フォーリン・ポリシー」でリンチは、アラブの諸問題に対する彼の立場は、アラブの一般的意見からの答えを測るのに最も益があり、と示した。アル=カルダーウィーは人気があり、注目を惹く能力があり、とりわけ彼の近著「ジハード法」以降は著しい。この著書で彼は、占領への抵抗が認め、アル=カーイダについては世界に狂気の戦争の火を放ったものと非難している。
 リンチは、近年にアル=カルダーウィーを巡り議論を刺激したものとして、四つの主題を挙げている。その第一のものは、エジプト政府による金属障壁建設を、ガザ包囲を強化し、合法的でもなければシャリーアに反する、としたファトワ-で、これはエジプトの怒りを買った。
 第二のものは、ムスリム同胞団の新指導者にムハンマド・バディーアを選出することに対し、沈黙を保ちコメントを拒んだことだ。これは彼にとって「予期せざること」だった。次は、イェメン政府とアル=ホウシ族の戦争を仲裁すべくサルマーン・アル=アウダらイスラーム宗教者への彼の書簡に関するもので、最後にファトハとハマースによるパレスチナの内部分裂がある。アル=カルダーウィーはエルサレム防衛を呼びかけ、パレスチナ当局を批判した。

 ユースフ・アル=カルダーウィーはエジプト人ですが、ムスリム同胞団への関与により最終的に国外追放、カタル在住。
 Wikipedia : ユースフ・アル=カルダーウィー

 マーク・リンチによる元記事は、多分こちら
 Foreign Policy
 フォーリン・ポリシー誌ブログ「パスポート」日本語版

 著作などを読んだこともないので、極めて大雑把なことしか言えませんが、アル=カルダーウィー氏の意見というのは、多くのエジプト人の共感を呼ぶものに見えます。逆に言えば、「アラブ人ムスリム」の最大公約数的な妥当な意見を言っている、とも言えますが。
 個人的にも割と共感しますが、「パレスチナの戦いは侵略に対する防衛であり、外部に対する戦い故に肯定される、テロは内部に対する暴力であり肯定できない」等と「正論」(少なくとも、多くのエジプト人にとってこれは「正論」だし、わたし個人にとっても「正論」だ)を言っているだけでは埒があかないという一面もあります。
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  アメリカ  ユースフ・アル=カルダーウィー  イスラーム  新聞 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. 指標としてのユースフ・アル=カルダーウィー|2010/01/26(火) 02:35:02|
  2. 新聞・メディア

携帯電話とイスラーム

携帯電話とイスラーム

AP通信「エジプト人の生活は宗教的象徴で満たされており、ファトワ-が彼らの日常のやり取りを律している」

 「イスラーム保守の隆盛に伴ない、エジプト人の生活はますます宗教的象徴で満たされつつある。宗教的ファトワ-が、彼らの日常生活を律するようになった」。このような表現で、アメリカAP通信の特派員は、近年のエジプト人の生活についての報告を始めている。また特派員は、一昨日放送されたこの報告の中で、女性の間ではヒジャーブ(ヒガーブ)が優勢で、男性には顎髭を伸ばす人が増えている、と述べ、家や自動車や事務所にクルアーンのアーヤ(訳注:クルアーンの章句)を張り付けていることを示した。
 さらにこう続ける。日々の生活までもがイスラーム的になっており、人々は神の御名の元に会話を始め、そして終わらせるようになった。エジプト人のほとんどはスンナ派ムスリムで、5000万近くのエジプト人が携帯電話サービスに加入している。
 また、共和国ムフティ(訳注:イスラーム法学者、ファトワ-を出す人)アリー・グムアの、携帯着信音にアザーン(訳注:礼拝を呼びかける声)を用いることを禁じるファトワ-に触れ、こう述べている。「ムフティは、携帯の呼びかけに応じるのではなく、礼拝の呼びかけに応じるよう、訴えている」。
 グムアがムスリムたちに対しアザーンやクルアーンのアーヤを携帯着信音に用いるのを禁じるファトワ-を出したのは先の水曜日のことで、これはエジプト人の間で現在非常に広まっていることだ、と述べ、グムアの次の言葉を引用した。「アザーンを携帯に使うことは、人々の離散につながる」。
 イスラーム的着信音の流行は、8000万のエジプト人に限ったことではなく、バグダードやサウジアラビアや西岸にも見られることだが、これ程の数ではない。特派員は、エジプトにおけるクルアーンと宗教的音声の使用は、「携帯着信音に限られるものではなく、コンピュータの壁紙や、イードのお祝いカードにも見られる」と語った。

 この記事を読んで、いささかの不安と苛立ちを感じると共に、思わずニヤケてしまいそうな可笑しみを覚えました。
 まず、ネガティヴな印象から。
 この記事だけを一般の日本人(あるいはイスラーム圏を知らない欧米人や東アジア人)が読んだとしたら、エジプトではイスラーム主義が大変に流行しており、何でもかんでもイスラームに結びつけ、ひたすらイスラームの基準で行動する思想が支配的になっている、というような印象を受けてしまうのではないでしょうか。加えて、この記事はAP通信記者による報告を元にしたもので、こうした描写が欧米で伝えられることには、一般欧米人のエジプトイメージを醸成するという点で、特別な意味があります。
 AP通信記事の全文を読まないと何とも言えませんが、イスラーム主義に対する危機感を煽るようなものではないことを祈るばかりです。

 記事の内容は、概ね事実です。確かにエジプト人の生活には、至るところにイスラーム的要素が見られますし、ヒジャーブはほぼ「デフォルト」です。
 しかしこれは、「イスラーム主義」「イスラーム復興」といったオドロオドロしい言葉から連想するような「狂信的世相」では全然なく、非常に自然で、まったく暴力的ではなく、むしろホンニャラと安心させるもので、いくつかの注意点さえ守っていれば、外国人にとっても暮らしやすい世界です(もちろん、一部の過激派はいるが、そういう人達はどんな世界にもいる)。

 非常に面白いのが、携帯着信音の問題とそれに対するファトワ-が取り上げられていること。
 クルアーン着信音、非常に流行っていますね。もう、猫も杓子もクルアーン携帯です。
 礼拝の時間にアザーン音声が鳴る、という携帯の機能も流行っていて、お友達のNちゃんも使っていました。
 クルアーンのアーヤやドゥアー(祈祷)をあちこちに貼り付ける、ということは極めて一般的で、特にタクシーやトゥクトゥクの運転手が、日本で言えば交通安全のお守りをぶら下げるような感覚で、車体に書いたりしています。「イスラームなパソコン壁紙」もよく見られる、というか、わたしもやっています(笑)。
 ここには、微妙な二律背反があります。
 イスラーム的なるものが人々の生活に浸透することは、イスラーム的にもちろん良いことなのですが、どんなものでも大衆化すると本来の意味が失われ、ただのファッションのように扱われてしまう、という傾向があります。件のファトワ-は、こうした動きに釘を刺したものでしょう(多分、ファトワ-が出てもほとんどのエジプト人は変わっていないと思いますが・・)。
 生活の隅々までイスラームを意識するのは結構なこと」とも言えるし、「イスラームはジャーヒリーヤの物神崇拝ではない、お守りのように使うのはけしからん」とも言えるわけです。
 伝統的なものでは、クルアーンのムスハフ、特に最後の三つのスーラを持ち歩くとお守りになる、という民間信仰がありますが、イスラームとは本来、そうした物神崇拝や迷信を禁じ、絶対にして透明なる一者に帰依するものであり、「ご利益」を望むものではありません。ですから、この「お守りムスハフ」の慣習も、イスラーム的なようで反イスラームなわけです。
 また、女性の衣類、特にTシャツなどの西洋風のものにアーヤをプリントする、というのもご法度です。イスラーム的なキーホルダーやらステッカーやらは溢れているのに、衣類には見られないので確認したところ、「それはハラーム」とのことでした(おそらくそうした衣類自体は存在するが、エジプトでは一般的ではない)。
 こうした風景は、イスラミック・サイバーパンクといった風で、個人的には非常に面白く眺めていたのですが、形骸化してはむしろ反イスラーム的迷信に陥る、というのも事実で、そうなると「どういう意識で行っているのか」という微妙な内面を問われることになり、非常に面倒な話になります。ですから、法学者的には、一律に禁止する、という(イスラーム的な)方法をとりたいのでしょう。

 このような現況に対する非イスラーム圏、とりわけ世俗化した「先進国」の反応も二面的で、「イスラーム主義の伸長とは恐ろしい」と思われても困るし、「なんだ、イスラームとか言っても、日本のお守りと変わらないじゃないか」というのも、違います。
 確かに、現代エジプトではイスラームが「ファッション」として流行っている面はありますし、世俗社会の人々にとっては、その方がむしろ親近感が湧いて安心するのかもしれませんが、もちろん、イスラーム的には良いことではありません。
 注目すべきなのは、「ファッションとしてのイスラーム」が反イスラームである、ということを、ある程度教養のある人なら、別段宗教家でなくてもわかっている、ということです。これは世俗社会には見られない知的一面です。
 わたし個人の経験として、友人のNちゃんと日本のお守りの風習を話した後、エジプトで似たものはあるか、と問うたことがあります。その時の彼女の答えは、こういうものでした。「ムスハフを持ち歩くと守ってくれる、という考えはある。でも本当は、それはイスラーム的ではないんだよ。迷信だよ」。この台詞を、敬虔な一女子大生が口にできる、ということが、決定的に非世俗的であり、素晴らしいところだ、とわたしは信じています。

 イスラームの面白いところは、「お前はムスハフを持ち歩いているが、それは学ぶためなのか、ただのお守りなのか、ちゃんと勉強しているのか」などとチクチクつっこむ人はいない、ということです。「内面の問題」になると、絶対的な検証などほぼ不可能なわけで、そういう領域で他人を批判したり、一律な思考様式を強制するようなところがありません。どこかの国のように、「本当に謝罪の気持ちがあるなら土下座できるはずだ」などと、内面まで支配しようとして人のプライドを踏みにじるようなことは、まずありません。とても優しいです。
 一方で、「外面」については厳格さがあり、特に性規範については他人でもすぐ介入しますし、ある程度までなら介入が推奨されてすらいます。
 他人のプライドは思いやるが、ケジメはつけさせる、という任侠ワールドです(笑)。

 それにしても、「ムフティは、携帯の呼びかけに応じるのではなく、礼拝の呼びかけに応じるよう、訴えている」という一文は、いかにもアメリカ的な洒落が効いていて、思わずクスッとしてしまいますね。

追記:
 清水芳見さんによる『アラブ・ムスリムの日常生活―ヨルダン村落滞在記』には、聖者廟にお参りしようとする母親に対し、全否定もできず、「お母さん、本来イスラームではね・・」と困惑しながら説明しようとする息子の姿が描かれていました(イスラームでは厳密には聖者崇拝は否定されているが、民間信仰には広く見られる)。
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  イスラーム  新聞 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. 携帯電話とイスラーム|2010/01/24(日) 14:06:55|
  2. 新聞・メディア

豪雨でアスワンハイダム発電所が被害




洪水でダム発電所が故障 81の高圧鉄塔およびイル=アリーシュのオリンピック村が破壊される

 電力相ハサン・ユーヌスの公式報告の明かすところでは、洪水による電力線の損害は7000ギニーを越え、アスワンハイダムは機能停止している。
 電力省責任者が本紙に語るところでは、損害報告により81の高圧鉄塔が倒壊していることが明らかにされた、という。
 また、アスワンハイダム発電所は現在、アスワーン向けの三つの変電所に電力供給しており、カイロへの電力線は修理中である。高圧鉄塔の倒壊とアスワンハイダムの停止は「国家的危機」である、とした。
 この責任者の明かすところでは、エリギクトゥ、ハイデルコ、カフロミカの三公社に対し、修理のための緊急検査指示が出されている、という。
 建設地域機構長ムハンマド・ムガーワリーは、機構は昨日、洪水による各県の被害を一覧し、これよりまず被害額を確定し、それぞれの状態に応じて賠償を割り振っていく、と述べた。
 北シナイ県では、洪水によりイル=アリーシュ市で何十もの家屋や作業所が倒壊し、住民たちは街の東に戻るのに水の中を泳いでいかなければならない。
 何人かの市民の確言するところでは、ワーディー(訳注:枯れ川、渓谷)・イル=アリーシュ河口近くのオリンピック・スポーツ村の施設がいくつか倒壊しており、スカッシュ場やいくつかの建物が崩壊しているという。
 一方、ワクフ省(訳注:イスラームにおける慈善目的で寄進された土地や施設を管理する省庁)とシッタ・オクトーブル県および医師連合は、犠牲者の遺族や洪水の被害者に対し、補償と経済的・物質的援助を提供することを決めた。
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  豪雨  洪水  アスワンハイダム  新聞 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. 豪雨でアスワンハイダム発電所が被害|2010/01/23(土) 13:51:52|
  2. 新聞・メディア

エジプト方言の慣用句・ことわざ

 前回に続き、Kallimni 'Arabi Fi Kull Haagaにあったアラビア語エジプト方言の慣用表現とことわざ。

بيطول الرقبة
(相手がわたしの)首を伸ばす
(相手のお陰で)鼻が高い、(相手を)誇りにしている

بيرفع الراس
(相手がわたしの)頭を上げる
(相手のお陰で)鼻が高い、(相手を)誇りにしている

بيفرح القلب
(相手がわたしの)心臓(魂)を喜ばせる
(相手がわたしを)喜ばせる

بيكسر القلب
(相手がわたしの)心臓(魂)を壊す
(相手がわたしを)悲しませる

بيفتح النفس
(相手がわたしの)魂を開く
(相手がわたしを)心を開く、欲望を刺激する、目を惹く
 نفسي مفتوحة(わたしの魂が開かれた)は、ご馳走を前にした時などに使われる表現。

وشك وللا القمر
あなたの顔か月か
あなたはとても珍しく、美しい(ここでの月は満月のこと)

مافيهاش صريخ ابن يومين
幼子(生後二日の子供)の泣き声もしない
閑散としている

ابنك على ماتربيه
あなたの息子はあなたがどう育てるかにかかっている
(文字通り)

عاش من شافك
再会から生きる
ずっと会っていない、久しぶりに会えて嬉しい

أنا وأخويا على ابن عمي وأنا وابن عمي على الغريب
わたしとわたしの兄弟は従兄弟に対峙し、わたしと従兄弟は他人に対峙する
外敵が来ればまとまる

اكفي الفدرة على فمها تطلع البنت لأمها
壺を口まで満たし、娘は母のようになる
子は親に似る(前半は語呂合わせで意味はない)

يصطاد في الميه العكرة
濁った水で釣りをする
使えるものは何でも使う、がめつい

اللي يقول لمراته ياعورة تلعب بيها الناس كورة
妻に「めくら」と言えば、皆がその妻を球のように遊ぶ
身内の扱いが悪ければ、他人も悪く扱う

اللي يقول لمراته ياهانم يقابلوها على السلام
妻に「お嬢様」と言えば、皆が会って挨拶する
身内の扱いが良ければ、他人も良く扱う

اللي تفتكره موسى يطلع فرعون
ムーサー(モーセ)だと思っていたらフィルアウン(ファラオ)だと分かる
良い人だと思っていたら悪人だった、人を見る目がない

العين بصيرة واليد قصيرة
目は見、手は短い
見ているだけで買わない、お金がない(قصيرةはエジプト方言ではカシーラではなく「ウサイヤラ」と発音しますが、ここは語呂を整えるのに「アシーラ」と読みます)

لسانك حصانك إن صنته صانك وإن هنته هانك
あなたの舌はあなたの馬、世話をすれば世話をしてくれ、疎かにすれば疎かにされる
舌は災いのもと(リサーナック・フサーナックと韻を踏んでいる)

اشتري الجار قبل الدار
家の前に隣人を買え
家そのものよりご近所さんが大事

الرجل تدب مطرح ماتحب
脚は好むところで足踏みする
人は好きなことをするもの

على قد لحافك مد رجليك
布団の大きさにあわせて脚を伸ばせ
身の丈に合った生き方をしろ
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  アラビア語  アーンミーヤ 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. エジプト方言の慣用句・ことわざ|2010/01/23(土) 11:42:08|
  2. 試論・雑記

エジプト方言の慣用表現

 アラビア語エジプト方言での、主に身体部位を使った慣用表現。
 Kallimni 'Arabi Fi Kull Haagaに収録されているものですが、同書内には意味がはっきり書かれているわけではなく(当然全部アラビア語だし)、自分の勉強用も兼ねて日本語訳とならべてみます。
 アラビア語での慣用表現、直訳、意味の順です。

إيده طويلة
手が長い
手癖が悪い、泥棒

عينه قوية
目が強い
حاسد 嫉妬深い

مخه تخين
脳が太っている
غبي バカ

إيده مخرومة
手に穴が開いている
يصرف كثير 浪費家

إيده طايلة
手が届く、手が達する
وسط コネが多い、権力者に通じている

إيده ماسكة
手が掴んでいる、手を握っている
بخيل ケチ

راسه ناشفة
頭が乾いている
عنيد 頑固

عينه وحشة
目が醜い
حاسد 嫉妬深い

لسانه طويل
舌が長い
غير مؤدب 下品、口が悪い、文句が多い

عضمه طري
骨が柔らかい
ماعندهش خبرة 未熟、経験がない(反対はعضمه ناشف骨が乾いている)

دمه خفيف
血が軽い
陽気、よく笑う、明るい

دمه تقيل
血が重い
陰気、笑わない、暗い

بطنه واسعة
腹が広い
ياخد الرشاوى 賄賂を求める、貪欲

مخه كبير
脳が大きい
行儀が良い

عقله خفيف
知性が軽い
مجنون 頭が弱い、頭がおかしい

عقله صغير
知性が小さい
狭量、神経質、不寛容

خلقه ضيق
性格が狭い
狭量、神経質、不寛容

ضله تقيل
影が重い
一緒にいて憂鬱になる

ريحه خفيف
魂が軽い
性格が優しい、一緒にいて楽しい、人が好き

قلبه كبير
心臓が大きい
忍耐強い

نفسه قصير
魂(呼吸)が短い
狭量、神経質、不寛容

أعصابه حديد
神経が鉄
物事に動じない
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  アラビア語  アーンミーヤ 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. エジプト方言の慣用表現|2010/01/22(金) 22:09:52|
  2. 試論・雑記

コプト教徒惨殺事件追悼



大聖堂の階段の悲しき讃美歌

 一昨日、数百人がコプト正教会大聖堂の階段に集い、毎週行われる司祭の説教の前に、七人の市民が犠牲となったナグア・ハマーディーの事件が批判された。
 集会のほとんどの参加者は、この機会のために特別にあつらえた黒い服を着ており、そこには、福音書の聖句と共に「なぜわたしを殺すのか」と書かれていた。教会の入口に立てられ、花と蝋燭に囲まれた記念碑の前で、悲しみの讃美歌を繰り返した。
 ウゥバトゥ・ッナフル教会の司祭でイル=カティーバ・ッティビーヤ編集長のイル=クムス・マティヤース・ナスルが、この集まりを先導した。この後ナスルは、聖堂の司祭の入場後、集会を終わらせたが、参加者はシュヌーダ司祭の話を聞くことを求め、説教の後も集会を続けようとした。
 一方、シュヌーダ司祭は、ナグア・ハマーディーの事件はぞっとするものだ、と語った。教会のスポークスパーソン、マガッラ・イル=カラーザは、イードの祝賀に訪れた重要人物らと話したが、彼らは皆、この酷い犯罪に対する非難を示していた、という。

 イル=カティーバ・ッティビーヤは、コプト教徒の運動・新聞らしく、コプト語による教育などを提唱しているらしいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  コプト  新聞 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. コプト教徒惨殺事件追悼|2010/01/22(金) 16:14:49|
  2. 新聞・メディア

エジプトで豪雨被害



洪水がエジプトを破壊し続ける 水は住居を破壊しアレキサンドリアとイッ=ダヒーラ港湾地区を沈め、「金属障壁」の建設を止める

 洪水の新たな波が昨日エジプトの各地、とりわけシナイの諸都市を襲った。観測局は、今日明日は、共和国各地で激しい雨と気温低下が続くことを発表した。地域育成相アブドゥッサラーム・イル=マフグーブ氏は、被害を受けた全域で洪水対策実施の緊急事態を宣言した。
 洪水により、ガザの金属障壁建設作業およびラファフの治安港作業が中断し、アレキサンドリア港が閉鎖され、アレキサンドリアおよびイッ=ダヒーラ港湾作業が中止され、出漁も中断している。南シナイの二十の家族を含むベドウィンの集まりは、行方不明者の知らせを受けて解散した。スエズ運河大学学長は、イル=アリーシュの教育学部および農学部で、試験の延期決定を発表した。開発省によると、ナグア・ハマーディーのアルミニウム工場は、3400万ギニーの損害を蒙った。
 工業生産労働者組合組合長サラーフ・ハイカルによると、状況は壊滅的で、9000の家族が脅かされており、これらの工場が崩壊すれば、エジプトは年間1200万ギニーの損害に見舞われる、と警告した。
 アスワーンでは、避難活動が続いており、「アラブ商業」社の機材を借りて、豪雨により浸水した家屋から水が排出された。水位は1.5メートルに達し、80の高圧鉄塔が倒壊してから二日間停電がつづいている。
 南部上エジプト電力会社地域部長イブラーヒーム・フワイリドは、技術者チームが早急に電力を復旧する、と述べた。ムバーラク大統領は、昨日夕、地域行政相、住民相、社会保障相、および電力相、広報相と共にアスワーンに到着し、女性二人が死亡し255以上の家屋倒壊の原因となった洪水の被害を受けた地域の視察を行った。犠牲者と被害者に補償し、保護を行う。
にほんブログ村 海外生活ブログ エジプト情報へ
人気ブログランキングへ
エジプト  気候  洪水 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. エジプトで豪雨被害|2010/01/21(木) 15:56:55|
  2. 新聞・メディア
前のページ 次のページ

スポンサードリンク

ランキング

最新記事

カテゴリ

エジプト留学日記 (127)
エジプト留学雑記 (43)
アレキサンドリアの旅 (1)
シナイ半島の旅 (6)
ルクソール・アスワーンの旅 (7)
新聞・メディア (123)
留学まとめ (8)
試論・雑記 (9)
未分類 (0)

月別アーカイブ

サイト内検索

アラブ・イスラームおすすめ本

アラビア語の教科書

エジプトの写真

タグ

エジプト カイロ 新聞 留学 アラビア語 アーンミーヤ イスラーム 食べ物 文化 動物 日本 サッカー 日本語 エルバラダイ 治安 選挙 医療 イスラエル 交通 政治 恋愛 観光 男女 フスハー アルジェリア ラマダーン ルクソール アメリカ IT ガザ地区 英語 学校 映画 クルアーン パレスチナ アムル・ムーサー 大統領 社会 経済 中国 ニカーブ 精神医療 労働 シャルム・ッシェーフ アパート エルサレム ドイツ ナイル川 豚インフルエンザ 物価 テロ スポーツ ビーチリゾート 病気 ダハブ 音楽 生活 ナイル 写真 ホテル イード・ル=アドハー 衛星放送 ハマース ガス 勉強法 辞書 教科書  シナイ半島 信仰 小説 気候 買い物 エジプト航空 長距離バス アスワーン マシュラバ コプト インドネシア カリカチュア ロシア ロバ 貧困 停電 身体障害者 アニメ バス ネット 自殺 トルゴマーン トゥクトゥク 電話 洗濯機 風邪 記法 カタル アバーヤ ロボット  ケニア ザマーレク ラムスィース エレベータ 電車 環境問題 アラーゥ・アル=アスワーニー トルコ イギリス ユダヤ フェミニズム ムスリム同胞団 ミウザナ ラクダ 男女関係 乞食 インフラ 大学 クウェート マルワ・イル=シャルビーニー イラン ダンス 大統領選 法律 衛生 キリスト教 サウジアラビア お酒 水道 洪水 教材 遺跡 Google マクハー スウェーデン ジョーク タウフィーク・アル=ハキーム 古代エジプト 子供 喧騒 スイス オールドカイロ コカコーラ 賄賂 モガンマア ビザ 自動車 ヘブライ語 イントネーション ジェスチャー 原爆 シリア トンデモ アル=フサリー 陰謀説 排外主義 ピラミッド タンターウィ コシャリ スーパー 商業 ダム イスラーム主義 看板  教師 イスラーム地区 エチオピア コンゴ google 動物園 タヒーナ 携帯電話 ダウンタウン 倫理 メトロ リスク 大気汚染 グローバリズム スーフィー 孤児   オーストラリア ムハンマド・へニーディ グラスボート ハリーグ・ッナアマ 煙草 オールドマーケット ベドウィン 礼拝 イフタール シャルム・イッシェーフ ナイトクラブ 護身 短剣 貧富の差 パピルス 否定文 ショッピング 砂糖 ヘルワーン 化粧品 お土産 アレキサンドリア アルジャジーラ子供チャンネル 仕事 CM 言語 アルアファーシー  服装  書籍 正書法 ラファフ サファリパーク 民主主義 長者番付 道徳 寛容 家族制度 開発 アーシューラー サッカーラ 名誉殺人 ウルフィー 家父長制 人口爆発 性犯罪 イスラームヘイト ヒジャーブ キファーヤ カイロ大学 セクハラ  ファイスブック  臓器売買 EU 憲法 表記 ウサーマ・ビン=ラーディン 大統領選挙 ガーダ・アブドゥルアール ナギーブ・マフフーズ カタカナ ナンパ タイ クリスマス 汚職 健康保険 西岸 行政 麻薬 スーダン 農業 イブラーヒーム ムバーラク 憲法改正 シャルム・ッ=シェイフ 訃報 タンターウィー エネルギー アズハル 少子高齢化  試験 飛行機 豪雨 日本人 スンナ 天皇陛下 ファルド アスワンハイダム ユースフ・アル=カルダーウィー 清掃 リビア 道路 拷問 CIA 人権 ウクライナ 痴漢 アル=アファーシー 風刺漫画 ユダヤ教 湾岸 おしん サマータイム ウナギ文 ヒズブッラー 日本語教育 リンゴ セイフティネット  地域社会 電化製品 UAE   戦争 軍隊 徴兵制 ファストフード 接客 ストリート アザーン 陰謀 建築 翻訳 北朝鮮 歌詞 ヒシャーム・アッバース  エジポップ 字幕 ワールドカップ カルナック フルーカ 方言 安宿 断食 休暇 下水 王家の谷 王妃の谷 アイデンティティ ターハー・フサイン バックパッカー 砂漠 ハトシェプスト女王葬祭殿 メムノンの巨像 漫画 マアラ イラク フランス アラブ諸国 巡礼 オバマ オペラ 発音 イメージ シーフード  人生 文学  老人 書店 結婚式 

検索フォーム

RSSリンクの表示

プロフィール

ほじょこ

Author:ほじょこ
アラビア語修行にエジプト留学して帰国。翻訳やっています。お問い合わせは下のフォームから御気軽に。