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イチジクとマンゴージューズ、コシャリとウルズビッラバン(牛乳ご飯)

 朝ちゃんと起きたものの、疲れがたまっていたせいか、初めてDon't disturbにして朝食を諦めて二度寝してしまいました。わたしの部屋は西向きで、深夜になっても熱が残って寝苦しいのですが、午前中はすばらしく快適です。惰眠を貪りました。
 お昼からマタァムで一人で勉強。
 宿題もあるので大変なのですが、仲良くなってきたマタァムの人たちが次から次に話しかけてきて、勉強どころではありません。いや、それもまた良い訓練にはなっているのですが、普通に外国人を弄っているだけなので、もうわけのわかんない言葉とか覚えさせられます。でも、最初の頃に比べると、こうした「先生以外の人」の言葉もわかるようになってきました。それに、一人で辞書をひきひきしていると気分が落ち込むこともあるのですが、お喋りしているとすぐに楽しくなります。
 会う人ごとに「名前は?」と聞いてきて、わたしも相手の名前を尋ねて覚えようとします。わたしの名前は非常に短くて特徴的なので、外国人にもすぐ覚えて貰えるのですが、アラブ人は似たような、というか同じ名前の人が異様に多いので大変です。「アフマドってどのアフマドよ」みたいな感じです。街中で「ムハンマド!」と叫んだら、十人くらい振り返ると思います。
 マタァムのチーフみたいな人は、一見強面なのですが、人懐こい下町のおっちゃん風で、やたらわたしに絡んで変な言葉を教えようとします。それを見ているボーイさんが笑っているのに気づき、チーフが「あいつはキツネだ」と言います。チーフが仕事に戻った後で、「キツネ」のボーイくんがわたしのところに来て、「あの人はほんとめちゃくちゃだから、真に受けちゃだめだぜ」と笑いながら耳打ちしてきました。

 夕方授業開始。まずM先生からでしたが、突然「今日はアーンミーヤの日」と宣言されます。週に一日アーンミーヤを教えて欲しい、と言ってあったのですが、前触れもなくその日がやってきました。
 初日は二人で外出して、人々の喋っていることを聞いたり、買い物をして、帰ってきてから詳しく説明してもらいました。
 ただ、スークの中を歩いている時、あまりの喧騒に軽くパニック発作を起こしてしまい、先生に迷惑かけてしまいました(わたしはパニック障害の持病があって、エジプト適性はかなり低いです)。でも、その場で切って食べさせてくれるالتينイチジクはとてもおいしかったです。小さめの四つで1ギニー。マンゴージュースも暑さでバテ気味の体に染み込みます。
 アーンミーヤはまったく素人なので、ものすごい基本をかじっただけですが、文法的にはフスハーより大分簡単そうです。また、一定のパターンで発音をズラしていけば、フスハーと重なる語彙もかなりあるので、フスハーをしっかり勉強していれば、比較的容易に習得できそうな気がします(甘い展望)。
 授業の後半で何でか信仰の話になったのですが(わたしが好きなのでついそういう話をしてしまいますが、慎重に話題にすべきです)、先生の詠むイフラースがわたしの「読むだけ」イフラースと全然違って素晴らしく美しくて感動しました。さらに、イスラームの五つの柱について語っていて、巡礼の話になった時、「必ず、必ず神の家を訪れたい」と語りながら、真面目な先生が男泣きしてしまい、その純粋さに胸を打たれました。
 この湧き上がる恍惚感は、わたしも多少なりとも理解しているつもりなのですが、やはり本物のボーンムスリムの思い入れは尋常ではありません。イスラームは本当に素晴らしいと再認識させられました。

 後半A先生。M先生と対照的に、ノリで優しく教えるおっちゃん先生のせいか、今ひとつ分析的に話が進まず、なんだか普通のアラブ人に片言教えて貰っているみたいになります。よくわからないアーンミーヤをずっとやっていてちょっと疲れてきたので、最後の一時間くらいはフスハーの勉強をさせてもらいました。
 アーンミーヤも上達させたいですが、個人的にはやはりフスハーが大好きです。世界で一番美しい言葉だと勝手に愛しています。

 授業の後、A先生と約束通りコシャリを食べに行きます。
 コシャリは、エジプトに興味のある人なら誰でも知っている庶民食で、米とマカロニと豆という、炭水化物だらけのファストフードです。日本人にはすごく馴染みやすい食べ物で、日本で言えばラーメンみたいなポジションだと思います。
 連れて行ってもらったコシャリ屋さんは安くてすごくおいしい! チリソースなどのスパイスを勝手にかけられるようになっているのですが、ドバッとやろうとしてA先生に止められました。
 でもわたしは、タイ人に驚かれたくらいの辛いものフリークで、スイーツ好きのエジプト人の百倍辛さに強い自信があります。「アホちゃう」というほど辛くして、飽きられながらおいしく頂きました。
 コシャリの後はデザートのالأرز باللبن(ウルズビッラバン)。「牛乳ごはん」といった意味で、甘いらしいので「お米に牛乳と砂糖をかけて食べるなんて」と思って躊躇していたのですが、いざ食べてみたらこれがおいしい! 見た目はおかゆのような感じで、ミルクというか、ヨーグルトみたいなのと混ぜられている感じです。日本で売っても絶対人気になるはずです。
 考えてみれば、日本人だってお米と砂糖からお菓子を作っているのですから、牛乳というポイントさえ乗り越えれば、こんなに馴染みやすいスイーツもありません。甘いものが今ひとつ苦手なわたしでも、これは食べられます。

 コシャリのあと、二人でナイル川沿いをお散歩して帰りました。道で見かけるものを一々「あれ何?これは?」と質問して、子供のようにフスハーとアーンミーヤそれぞれで教えて貰います。でも、記憶に定着するのはごく一部というのが悲しいところです。

 そういえば、エジプトの道路にはところどころに人工的な起伏(「シナーアトティッブ」みたいな名前だったと思いますが、自信がありません)があり、スピードの出しすぎを防ぐ目的だというのは見るだけでわかるのですが、それが学校やジャーミゥや教会など、人の出入りが多い建物の前に作られている、ということを教えてもらいました。
 かなり強引なやり方ですが、確かにこれくらいやらないと、礼拝帰りに轢き殺される人が続出するのは間違いないです(笑)。

 今日もあちこちで野良犬と出会いましたが、目を合わさないようにしていたので問題ありませんでした。ヤクザ屋さんのようなものだと思えば、普通です。
 エジプト人の街頭商売は、テキ屋的だなぁ、と感じることが多いのですが、一見洗練されたようなビジネスでも、本質的にはテキ屋がスーツを着たようなものでしょう。もっともらしいことを言っていても、一皮向けば商売なんてそんなものだし、人生ってそういう泥臭いものです。そういう人間らしさが剥き出しでわかりやすいのがエジプトの素敵なところですが、テキ屋・ヤクザワールドの一角をなすものとして野良犬を考えれば、なんとなく「そういう人もいるよね」という感じでストンと落ちます。あれ、納得していいのかな?
 日本人は、テキ屋的本質に気づかず近代的資本主義的ファンタジーに溺れているか、テキ屋本質にすっかりヒネてしまっているか、どちらかのタイプがほとんどにみえます。エジプト人があんなにテキ屋的なのに、一線を越えない暮らしを営めるのは、大衆的生活に根ざした信仰があるからだと感じます。日本に真の信仰が根付かないのは、箱庭的ファンタジーが余りにうまくできてしまって、(良くも悪くも)テキ屋的なるものに気づかないでも生をまっとうできてしまうからかもしれません。

 今日の結論:森羅万象これテキ屋商売也。畜生たりとも軽々に縄張りを踏むべからず。
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テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. イチジクとマンゴージューズ、コシャリとウルズビッラバン(牛乳ご飯)|2009/07/25(土) 16:43:35|
  2. エジプト留学日記

夜のナイル川沿いを散歩して犬に追いかけられる

 朝食後、そのままマタァムで勉強。元々夜型なのに宵っ張りのカイロっ子のノリに引っ張られて、ますます朝が辛くなり、午前中は頭が回りません。ノロノロとなんとか宿題を片付けます。
 ここ数日動き回って疲れがたまってきていたので、この日は昼間は外出しないことに決めていました。宿題を終えた後は、ロビーでネットにつなぎ、色々と雑用を片付けます。
 その後部屋に戻り、また少し勉強した後、一時間ほどお昼寝しました。

 夕方から授業開始。
 A先生はのんびりペースで、あんまり教科書が進みません。でも、細かいところを丁寧に説明してくれるので、安心して勉強できます。
 二つの授業の合間は一応休憩のはずなのですが、結局お喋りしているので、結果として勉強になってしまっています。A先生は授業が終わると「アーンミーヤでいこう」というような人なので、期せずしてこれまた役に立ってしまいます。一緒に出かける約束をして、「ストリートではストリートの言葉で話そう、その後フスハーで言い直すから」と嬉しい提案をしてくれます。フスハーならどんと来い、というわけでは全然ないので、言い直されてもわからない可能性大ですが・・。
 M先生は対照的にパキパキした授業で、喋るスピードも全然違います。でも集中力さえ持続できれば、大体のことは聞き取れます。今日は先日と反対に「幸せ」についての文章を読みました。
 M先生も授業が終わると、パタンと教科書を閉じて、なぜか家庭の事情を相談されてしまいました。「内緒だけど」という前提なので、ここには書けません(笑)。まぁ、どこの世界も悩みは似たりよったりです。
 M先生は、最初は杓子定規でノリの悪い人かと思っていたのですが、真面目で繊細な人なんだ、と段々わかってきました。秀才肌で、子供の頃は逆にいじめられたんじゃないか、という感じです。色白だし、仕草もどことなくフェミニンで、タバコも吸わないし太ってないし、エジプト男性っぽくありません。「ガツン」と言えないエジプト人です。いじると結構可愛いところがあるので、段々好きになってきました。
 教え方も合理的だし、日本でアラビア語教師をしたら、人気が出るタイプではないかと思います。「エジプト人好きの日本人女性」というより、普通の女性に結婚対象として見られそうな感じです(既婚者ですが)。個人的には、豪放なタイプの男性に憧れつつ、結局付き合って落ち着くのは物静かでフェミニンなタイプの人なので、この人を好きになる人の気持ちはわかります。
 家庭の悩み相談に乗っていたら、ボスのS先生がやって来ました。お金の問題とかで相談することがあったのです。この人は本当にボス然としたボスで、M先生もボスのジョークのフォローに気を使っている感じです(笑)。日本の会社と一緒でしょう。
 ちなみに、M先生はタバコを吸わないのですが、ヘビースモーカーのS先生に勧められて困る、というボヤキを聞いたことがあります(笑)。わたしにも「タバコは体に悪いしやめるのが大変だ」と言いつつ、必ず薦めてきます(これは礼節の一部でもあるので、薦められたら丁重に断れば良いのですが)。

 すべて終了で11時すぎくらいでしたが、こちらの感覚だと「まだ夜はこれから」なので、涼しい夜中に散歩にでかけます。まだ大勢遊んでいる人がいるナイル沿いを散歩して、橋の上でフンモス(ひよこ豆)のトマト煮みたいなのを食べます。トマト煮込み系の大好きなわたしにとっては、こういうエジプト料理(というかファストフードですが)は有難いです。橋の上は深夜にも関わらず人でごった返していますが、別に若者が夜遊びしているのではなく、子供からおばあちゃんまで、老若男女を問わず宵っ張りです。
 さらに散歩していると、ダルそうに寝ている犬がいたので、写真を撮りました。その直後、通りにすごい勢いで車が入ってきて、犬もわたしもびっくりして飛びのきました。さっきまで気持ちよさそうに寝ていた犬が猛烈に吠え出して、なぜかわたしに向かってきます。とんだとばっちりです。
 なんとか距離をとって「もう大丈夫」と思い歩いていたら、一度戻った犬がまた凄い勢いで走ってきて、怒って向かってきます。さっきの場所から100メートル以上は離れているのに、怒りが収まらないようです。これには本当にびっくりして、ほとんど決死の戦闘体勢に入っていたのですが、道路の向こう側にいたエジプト人男性が果敢に飛び込んできて追っ払ってくれました。超カッコいいジェントルマンです。命拾いしました。
 S先生は「犬には話しかけるな」と言っていましたが、話かけなくても怒られることがあるので、皆さん気をつけてください。遠くからそっと見守るだけにしましょう。

 スーパーに寄って保湿剤を買います。
 こちらに来てから、気候の違いと汗のかきすぎのせいか、肌の調子が良くありません。寝ている時に無意識に足を掻いてしまったところが、すごい傷になっています。かなり凹みます。保湿剤をいくつか試していますが、これというものに出会えません。汗疹対策が必須です。ダニ対策に気をとられてそこまで考えていませんでした。
 それにしても、スーパーの万国変わらない雰囲気には、悔しいけど安心します。海外に行ってマクドナルドに入るような人が信じられないのですが、結局似たようなショボい安心感なのだと思います。
 スーパーにはお魚もあるので、キッチンのあるフラット住まいでないのが悔やまれます。何の魚だか良くわかりませんが、まぁ火を通せば食べて死ぬこともないでしょうし、焼き魚にでもしてみたかったです。
 ちなみに、わたしの見た範囲のスーパーはほとんど24時間営業で、スーパー以外にも終夜営業かかなり夜遅くまでやっているお店が多いです。終夜営業というと、先進国のコンビニみたいなものに限られるイメージがありますが、カイロの夜は超アクティヴなので、むしろこっちの方が元祖なのではないかと思います。
 東京が「眠らない街」だとしても、実際のところ活動的なのは新宿とか大きな街だけでしょう。カイロは普通の住宅街みたいなエリアでも、かなり夜遅くまで人通りが途絶えません。あの人たちは一体いつ寝ているのでしょう。とにかく体力が半端ないです。

 ホテルに帰って寝る前にネットをチェックしたら、ダーリンのSkypeがオンラインになっています。日本は朝のはずなのに、びっくりして電話したら取ってくれました。めちゃくちゃ嬉しいです。出社前だったので長くは話せませんでしたが、やっぱりダーリンが世界一大事だ、と思いました(ノロケ)。
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  1. 夜のナイル川沿いを散歩して犬に追いかけられる|2009/07/24(金) 21:38:58|
  2. エジプト留学日記

カイロのマクドナルドでは子猫が観葉植物で爪を研ぐ

 シティバンクからお金が引き出せない問題で、二度も別のシティバンクを巡る羽目になり、一緒に出された使いの子みたいなのが要領が悪くてタクシーを降りた後に炎天下を延々と歩く羽目になる。その他色々バッドすぎて書きたくないので割愛します。とにかく合わない人間とは合わないということです。

 帰りにアウラード・ラギブに寄ってダイエットペプシを購入。日本では0キロカロリーと書いてあったはずですが、100mlあたり1キロカロリーとあります。日本の法律では一定以下のカロリーの場合は0と表示して良いので、「0カロリー」を称しているものも、いくらかは熱量が含まれているはずです。エジプトでは、表示についての法律がもうちょっと厳しいのかもしれません。それとも、エジプト人が甘いもの好きなので、敢えて1キロカロリーと書いているのでしょうか。

 とにかく朝から忙しくて、宿題をする暇もなく、前半のA先生の授業が始まります。A先生はお年を召された方で、なんだか可愛いおじいちゃんみたいで、すごく癒されます。わたしが困った体験を話しても優しく共感を示してくれるし、とても暖かい人です。わたしが教わっている何人かの先生の中では、一番アーンミーヤが混ざりがちで、そういうところも可愛いです。英語はすごく下手です。フスハーの先生のくせに「授業は終わったし、アーンミーヤで喋ろうか」とか言っちゃう可愛いおじちゃんです。
 後半のM先生は一転して若手で、学校のエース教師らしいです。実際、この人の教え方は正確かつ分析的で、かなりのペースでパンパン応えていくことを要求されます。体力的になかなか消耗しますが、その分得るものも多いです。
 今日は日本の少子高齢化と外国人労働者受け入れの問題を話しました。わたしは人口が減ること自体は問題ではなくむしろ歓迎すべきことだと思っているのですが、一時的に人口バランスが崩れ、高齢者を支える勤労人口が不足するのは、確かに問題です。では移民を受け入れれば良いかと言うと、ヨーロッパの例を見る限り、かなり慎重になる必要があるでしょう。ただでさえも失業率の高くなっている日本です。下手をすると新たな外国人差別の火種にもなりかねません。個人的には、移民受け入れ自体は早晩避けられなくなるし、「日本人」の人種的・言語的多様性が高まることは歓迎したいくらいですが、ゆっくり慎重にやっていかなければ、必ず将来に憂いを残す結果になると思います。

 授業の後で友達になったDさんとお茶をする。Dさんと遊ぶことには先生方は二人とも心配してくれていて、それも当然だと思うのですが、どうにもそんな小ズルイ人に見えないので、「一時間だけ」とお父さんみたいなA先生の許可を貰って会いました。別に他愛のないお喋りをしているだけなんですけれど、心配されるのももっともだし、夜に会うのはやめようと思っています。まぁ、夏のカイロは夜の二時三時まで子供でも遊んでいるんですけれど・・。
 一緒に新聞を読んでアラビア語を教えて貰ったり、日本語の挨拶を教えたりしていました。おままごとみたいです。「日本語は会話は割と簡単だけど、新聞を読むにも二千くらいの文字を覚える必要がある」と言ったら、唖然としていました。「日本の子供はみんなヒーヒー言いながら漢字を覚えるんだよー」。
 ちなみに、観光客を狙ったセコイ商売とか詐欺とか客引きはしつこいですが、強盗のような暴力的事件はあまりないようです。女一人でも要領さえわまえ慎みをもっていれば、普通に夜の街を歩くことができます。ニューヨークなんかとは全然違います。エジプトに行くというと「テロは大丈夫?治安悪いんじゃないの?」と心配してくれる人がいますが、テロなんか日本の地下鉄でも起こるし、夜の街の危険度はせいぜい新宿程度だと思います。そんなことより交通事故に気をつけないといけません。
 街中では遊び用の馬車が沢山出ていて(日本の観光地の人力車みたいなノリ)、ただでさえ無秩序な交通が更にぐちゃぐちゃになっています。そういう道を携帯で話しながら車の間を潜り抜けていくエジプトのおばちゃんは凄いです。でも、この短い間にわたしもすっかり要領を得てしまい、道を渡るのは全然問題なくなりました。
 所々に立っている警官が、肩に自動小銃を担いでいます。「あれは軍人?」と聞くと「警官だ」と応えます(ドゥッバートなのでやっぱり軍人という理解で良いのかもしれません)。カイロの市中は喧騒が絶えませんが、凶悪犯罪が多発するような状況ではないし、自動小銃は大げさすぎる気がします。訳あって平均的に日本女性よりかなり銃に詳しいのですが(笑)、ストックを切ったAKの場合が多いです。実際に使う機会はまずないと思いますが、やはり威圧的なシンボルが立っている必要があるのでしょうか。

 夜中のマクドナルドの脇で、痩せた子猫が観葉植物の幹で爪を研いでいたのがめちゃくちゃ可愛かったです。
 馬でもロバでも猫でも犬でも、動物を見ると異様な関心を示してしまうわたしを、いつもエジプト人が「アホちゃう」という目で見ています。
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  1. カイロのマクドナルドでは子猫が観葉植物で爪を研ぐ|2009/07/23(木) 19:54:54|
  2. エジプト留学日記

カイロの動物園とスーパーマーケット

 朝食後ネットをチェックして、散歩に出かける。といっても、既に昼近くなっていたので、猛烈な日差しです。前にたどり着けなかったスーパーマーケットをなんとか見つけ出すべく、根性で歩き続けます。
 途中で道を尋ねたけれど、今ひとつ要領を得ない答え。さんざん迷ったあげく、やっとスーパーを見つけました。Metroというチェーンらしいスーパーで、日本とそんなに変わらない普通のスーパーマーケットです。
 キンキンに冷房がきいていて感激します。あぁ、これが文明! ものに値段が書いてある! 何て楽なんだ!
 別に大した買い物はなく、ボディローションと水とタバコを買って(本当はスリッパが欲しかったけれどなかった)、ついでに動物園へ。動物園の中は木陰が多くて涼しい、と聞いていたからです。
 動物園の入場料は1エジプトポンド(約20円)。激安ですが、本当のビジネスは中に入ってからです。「赤ちゃんライオンだっこできるよ」とか「鹿に餌あげてるところを写真に撮ってあげるよ」という商売のおっちゃんたちが、次から次に声をかけてきて、ちっとも落ち着きません。もちろん、ぼったくり価格がほとんどなので、油断していると入場料よりずっとお金がかかります(笑)。
 そこら中に売店がある一方、おばちゃんが地べたに座って普通にお弁当を食べています。サッカーをしている子供もいます。動物より人間の方が面白いです。
 可愛い男の子がいたので写真に撮ろうとしたら、小学校高学年くらいに見えるお姉ちゃんに怒られました。ごめんね。
 そういえば、普段日本で写真撮りまくっているのに、こちらでは数えるほどしか撮っていません。普通と逆です。現実に振り回されているのと、暑くてグッタリしているせいで、写真にまで気が回らないようです。

 近所の惣菜屋さんでピクルスのようなものを買う。おっちゃんが知っている英単語の限りを尽くして話しかけてきてくれます。「I am a beautiful woman!」。色々な意味で間違ってるけど、敢えてツッコミません・・。
 ピクルスのようなものは、すごくしょっぱくて単体で食べるものではありませんが、暑さでボロボロになっていると、この塩分が結構効いてきます。

 著しく遠回りして歩き回り、脱水症状気味で帰ってきたところ、先生から電話が。今日だけ授業開始時間が変更になったのを、わたしが勘違いしてすっぽかしていたようです。すいません! 30分くらい遅刻して、ヘトヘトのまま勉強開始するものの、内容も難しいし、精神的にも厳しくて、元気が出ません。鬱病に関する文章を読んでいたのですが、こっちが欝になりそうです。あぁ、先生ごめんなさい。
 先生にこぼしてしまった愚痴を記録(笑)。

愚痴1:部屋の前で、中年の白人女性が英語で「clean?」とか聞いてきて、ホテルの従業員にも見えないし、「掃除してあるかって意味? 綺麗だけど」とか答えても、ひたすら「クリーン?」の一言を繰り返して、しかもこっちがわかっていないかのようにテンパっています。「クリーンだって言ってんだろ!」とキレそうになりつつ、仕方ないので部屋を見せたら、にっこり笑ってご満悦な様子で去っていきました。
 英語ネイティヴでもないし、エジプト人にも見えないし、いったい何者なのかさっぱりわかりません。とりあえず、変な因縁つけられてムカつきました。

愚痴2:ロビーでラップトップを使っていたら、白人の女の子が無線LANの使い方を尋ねてきます。わたしの教えたやり方でうまくいかないようで、レセプションに質問しているので、そこまで行ってマシンを見せて説明してあげたら、うまく接続できました。それは良いのですが、礼の一言もなく、いかにもアメリカ人っぽい下品な態度で自分のマシンに没頭しています。これは結構ムカつきました。「ありがとう」が言えないアメリカ人は殺して良いって法律作るべきです(笑)。

 以上、わたしの心の狭さのお披露目でした。

 休憩を挟んで、A先生のレッスンが続きます。A先生に教わるのは初めてですが、最初は普通のスピーキング、それから新聞を少し読んで、今まで使っていた教科書の続きを勉強しました。
 「さんざん歩いてやっとスーパーについた」という話をしたら、「もっと近所にあるよ」という話に。レッスンの後に一緒に行ってもらったところ、أولاد رجب(アウラードラギブ)というお店で、普通のスーパー+雑貨を扱われていて、ドンキをちょっと小さくしたような感じの品揃えです。めちゃくちゃ近所で感動。部屋用サンダルもついにゲットしました。

 スーパーから帰ってきてから、日本語の話せる学校関係のスタッフとお金の話に。シティバンクならUSDで引き出せるかもしれない、とのことで(ATMはだめ)、明日挑戦してみます。
 なんだか今日は色々くたびれて、日本語を話したせいか気弱になり、なんかココロ系っぽいことを口走ってしまう。ちなみにこの人は一度も日本に行ったことがないそうですが、めちゃくちゃ日本語が上手です。すごい!

 そういえば、ちょっと仲良くなった例のボーイくんが、カイロ大学法学部の学生であることが判明。毎日遅くまでレストランで働きながら勉強しているなんて、すばらしいです。弁護士になりたいようです。
 彼はどうやらあのレストランや他のホテルスタッフの中では、若いなりに頼りにされている感じで、今日も他のアルバイトっぽい若い子を連れてきて紹介してくれました。その子はシャイで全然喋らないのですが「この日本人はアラビア語がわかるよ。でもフスハーだけだ。お前もフスハーで話せ」とか兄貴分ぽかったです。人懐こいけど頭がよく回る感じで、物腰もスマートでイケメンなので、モテそうです(笑)。
 ルームキーパーのおじさんも紹介してくれましたが、こちらは生粋の労働者のようで、親しげに話しかけてはくれるのですが、フスハーはさっぱり喋れないようでした。
 わたしも頑張るぞ!

 それにしても、毎日毎日色んなことが起こりすぎて、一日が異様に長いです。小学生の頃に戻ったようです。
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  1. カイロの動物園とスーパーマーケット|2009/07/23(木) 19:49:12|
  2. エジプト留学日記

アラビア語授業開始

 起床してホテルで朝食。野菜が食べられるので嬉しい。
 無線LANがグランドフロアでしか使えないので、ロビーでネットにつないでいると、男性に声をかけられました。「どこから?」と聞かれて「日本。あなたは?」と尋ねると、「どこだと思う?」と返されます。顔つきはアフリカンですが、英語も上手で服装や雰囲気が西洋風だったので「アメリカ?」と言ったら、エジプト人でした。わたしの英語力はこんなものです・・。
 ドイツ人を相手にしているツアーガイドのようで、ドイツ語が堪能。レッスンが始まるまで時間があったのでお喋りしていたら、例によって「お茶しに行かない?」と誘われます。自称ガイドに気をつけろと言われていたけれど、怪しい雰囲気もなく、街で買いたい日用品もあったので、なんとなく一緒に行くことになりました(ガード低い)。
 結局、買い物に付き合わせた上、タクシー代も食事代も奢ってもらってしまったので、詐欺に合うということはなかったのですが、餌かもしれないので(笑)、一応気をつけています。こちらがアラビア語が多少なりとも話せて、クルアーンの章句などを暗記していると、ちょっと特別な外国人と認識してくれるようで、友達になりやすいように思います。

 夕方からレッスン開始。初日はM先生のみで5時間でした。
 一対一で5時間ぶっ通しというのは、なかなかキツイです。おまけに途中から「即答練習」みたいな訓練があり、時間制限されてすごい勢いで質問を浴びせられます。ヘトヘトになった上どっさり宿題も頂戴し、グッタリして部屋に帰りました。
 部屋では勉強がはかどらないので、またマタァム(レストラン)に戻って、コーヒー(ネスカフェの方)を飲みながら、何とか宿題をこなします。
 そうしていると、この間親しくなったボーイさんが話しかけてきて、他愛のないお喋りになってしまいます。主にアラビア語で喋っているので練習にはなっているはずですが、彼はフスハーで喋ろうとしてくれるものの、結構エジプトなまりがきつくて、知らない間に段々アーンミーヤっぽくなっていきます。先生のフスハーのようには聞き取れません。時々英語も混ざります。
 なぜか英語教育の話になり、彼が「みんな学校で勉強するけど、卒業すると忘れてしまう。使わないからだ。それがエジプトの教育の問題だ」と、大人びたことを言います。いや、大人なのですが、日本製のペンを欲しがったりライター(わたしのは中国製だった)に興味津々な彼の口からそんな話題が出ると、ちょっとおかしいです。わたしのラップトップにも興味があるようなのですが、幸か不幸か中国製だったので、「これは中国製の安物だよ」と言って逃げています。事実ですが。
 それにしても、英語の問題は日本と同じで、日本人に比べると圧倒的に英語の堪能なエジプト人が似たような現象を指摘しているのは興味深かったです。勿論、エジプト人が日本人より英語ができるのは、植民地時代の遺産とも言えますし、観光収入に依存しているせいでもあります。逆に言えば、日本人が英語が苦手なのは、植民地支配の経験もなく、日本語だけで生活できるからで、必ずしも恥じることではありません。大体、言語がいくつか操れるくらいで尊敬が集められるのは日本くらいのものではないでしょうか。
 個人的には、言語訓練(「語学」という言葉はちょっと変。言語なんてスポーツだと思う)自体も好きなので、英語もアラビア語も楽しんでいますが、嫌いな人は無理に勉強しないでも良いと思います。仕事でどうしても必要になった時に頑張れば十分でしょう。エジプト人の英語が日本人よりマシと言っても、相当になまりが強いのが普通ですし、日本人も日本人らしい英語で開き直った方が自然だと思います。

 というわけで、宿題に追われているうちに深夜になって、一日が終わりました。

※前のエントリで信号がないみたいなことを書いてしまいましたが、大きな交差点にはちゃんと信号があります。そこでは他の交差点よりは秩序が保たれています。小さな交差点には信号はほとんどないです。
※同じく前のエントリでエジプトの柔道選手のことを書きましたが、ムハンマド・ラシュワンという人だと思います。柔道詳しくないし会話についていけていなかったので、あんまり自信がないのですが・・。適当なこと書いてごめんなさい。このブログに書いていることは結構間違いもあると思うので、信用しすぎず裏を取ってくださいね。ごめんなさいー。
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  1. アラビア語授業開始|2009/07/21(火) 16:49:13|
  2. エジプト留学日記

Middle East Hotelの朝とナイル川プチクルーズ

 一夜明け、Middle East Hotelでカイロ最初の朝。といってもあんまり寝ていません。
 昼間でも日陰にいれば、思ったほど暑くはありませんが、まぁやっぱり少し汗くらいはかきます。
 一階の食堂の朝食がもう終わっていたので、五階のオープンテラスのようなところで朝食。山ほどパンが持ってこられますが、いくつかかじっただけで十分。ホテルのチーフみたいな人?が親しげに話しかけてきて、つい話し込んでしまいます。アラビア語を喋るので驚かれましたが、そんなに上手でもなく、向こうもフスハーは苦手なのか、結局英語になってしまいます。
 結婚式場を見せてもらいました。ピカピカに電飾がセットされて、アラブっぽい派手可愛い式場です。何度も「結婚してるのか? 恋人は日本にいるのか?」とか聞かれましたが、これはエジプトに行った全女性が無数に経験する質問でしょう(笑)。
 ちなみにわたしは未婚ですが、普段は恋人にもらった指輪を左手薬指にしています。エジプトでは男避けにちょうど良いのですが、文字通り「結婚している」と取られてしまうので、婚約の印として右手にしていこうとつけかえてみたところ、右の方が微妙に太くて断念しました。ショックです。
 というわけで、カイロでも結婚ポジションに指輪をしていますが、何か聞かれたら「婚約している(マフトゥーバ)」と答えています。これで大体面倒はクリアできます。

 学校の関係者の方と移動して、滞在先を探します。といっても候補のホテルがあって、部屋を見たらちょうど良い広さで、Middle East Hotelほど郊外でもなく値段も少し安めだったので、そこで手を打ちました。
 清潔で居心地の良い部屋ですが、エレベータにドアがないのがすごいです。廊下側にはドアがあるのですが、エレベータの箱側にはドアがついていません。つまり、移動している時はエレベータの筒の内壁が見えている状態です。廊下側のドアも手動です。最初何回か、エレベータが到着しているのに気づきませんでした。危なっかしそうですが、ちゃんと正常動作しているだけでもすごいのかもしれません。
 このホテルは無線LANが使えますが、電波が届くのグランドフロア付近だけらしく、わたしの部屋からは接続できませんでした。

 この日は宿探しだけで勉強は翌日からだったので、急に暇になってしまいます。今から市街に行くのも面倒だし、近所を散歩に出たのですが、余りの暑さにすぐ退散。
 ホテルのレストランでぼさーっと本を読んでいたら、若いウェイターが話しかけてきます。暇なので他愛もないことをおしゃべりしています。しきりに色々なものについて「これは日本製か?いくらだ?」と聞いてきます(ラップトップについては、最初の二日だけで三四人に聞かれました。安物なのですが)。ペンに興味津々だったので、一本進呈しました。
 日本製のペンが重宝されるというのはもう地方だけで、カイロではそんなもの誰も欲しがらない、と聞いていたのですが、彼にとっては魅力的だったようです。個人的な趣味かもしれません。

 夕方にS先生から電話がかかってくる(携帯を貸して貰っています)。二時間後に迎えに行くというので、涼しくなったところでまた散歩に出て、水を買う。
 ブラブラしているといつものナンパがやってくる。左手薬指の指輪も効かない! こっちも歩いているものだから、一緒に歩いてどこまでもついてきます。まぁ暇つぶしに散歩しているので良いのでけれど、ちょっと鬱陶しいです。「五分だけ!」と何度も言うので「五分はもう経ったよ」と言うと、苦笑いして「もう五分!」。そのエネルギーをもうちょっと他のことに向けようよ・・。
 やっと説得してバイバイしようとすると、キスしよう、ホッペだから大丈夫、とか言ってくる。あぁ、最初に相手したのが間違ってた。「日本人はそういうことしないんだ!」と言うと「ここはエジプトじゃないか」と言う。「エジプト人もしないやろ! というか、エジプト人こそそんなこと男女で絶対しない! 嘘つき!」と言い返したら、やっと諦めてくれました・・。
 ちなみにこの会話はほとんど英語。自分のアラビア語力のショボさにガッカリします。

 先生が迎えに来てくれて、ナイル川までタクシーを飛ばす。ほんと、タクシーから見る風景がカーレースのゲームです。スリルが欲しい人はカイロで運転すると良いと思います。わたしが運転したら二時間以内に死ぬか人を轢き殺す自信があります(笑)。
 ナイル川には大きいのから小さいのまで、遊覧船のようなものが浮かんでいるのですが、小さな船を一時間くらいだけ借りて遊んでくれる。サービスしすぎでしょ。手を取られて船に乗ったりして、お姫様にでもなった気分です。川の眺めは本当に素晴らしくて、正直ポワーンと夢心地です。一応勉強しに来たのに、思い切り遊んでます。先生とは断固フスハーで会話するので、練習にはなっているかもしれませんが・・。
 船上結婚式のような楽しそうな船、巨大な遊覧船المطعم العائم(泳ぐレストラン?)、モーターのついていない帆船など、様々な船が航行しています。遊覧ではなく実用的な「水上バス」も航行していて、政府が運営しているそうです。
 帰りに橋に座ってフンモス(ヒヨコマメ)を食べる。日本の枝豆みたいなノリ。ナイル川にかかる橋には「椅子屋さん」みたいなのがいて、涼みたい人に椅子を貸す商売をしています。
 造花売りのおじさんがやってきて、先生が買ってくれる。おじさんのトークが面白かったので、買ってあげたみたいです。「この子はアラビア語わかるよ。フスハーの勉強に来ているんだ」と先生が言うと、おじさんが綺麗なフスハーで「どこから来たの?日本?日本は大好きだ、柔道のマフムードが有名だろう」という話を流麗に語ったのです。実際面白い話だったので、トーク商売で一本取った感じです。わたしは知らなかったのですが、先生によると「日本でも有名」だそうです。恥ずかしい。

 シティバンクのカードでお金を引き出そうとしたところ、エジプトポンドでしか引き出せず、困り果てる。どうやったらドルを手に入れられるのだろう。みずほ銀行があるらしいので、そっちで今度もう一度やってみる。結構焦る。
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  1. Middle East Hotelの朝とナイル川プチクルーズ|2009/07/21(火) 03:56:10|
  2. エジプト留学日記

エジプト航空でカイロへ

 いよいよカイロに出発です。
 怖がりなので直前まで不安で仕方がなかったけれど、ダーリンが成田まで送ってくれて、大分気持ち的に助かりました。それにしても、毎度ながら成田は遠いです(笑)。
 成田からカイロはエジプト航空の直行便で14時間。長いフライトですが、前日によく眠れなかったのが幸いして?、ひたすら寝ていることができました。
 エジプト航空の飛行機といっても、乗客はほとんど日本人、アナウンスにも日本語があり、あまり「エジプト行くぞ!」という雰囲気ではありません。客室乗務員の方も半分くらい日本人。機内食も日本っぽいものです。逆に日本人以外の(多分エジプトに帰るエジプト人)お客さんが可哀想です。途中、間食でおにぎりと和菓子が配られたのですが、隣のエジプト人らしき男性にはパンケーキが用意されていました。
 機内のヘッドホンの音楽は、ひとつのチャンネルがクルアーンで、起きている時は大体これを聞いていました。
 機内食は出発直後と到着前の二回。その間におやつが一回配られました。
 サービス、雰囲気ともに、わたしが乗った数少ない飛行機の中で一番くらいに快適でした。

 いよいよカイロ到着。窓から見えるカイロの夜景に「うわあー」と心が躍ります。大都会ですが、東京のような町とは、空から見る風景だけでも違います。砂漠の中に突然現れた蜃気楼のような、不思議な輝きがあります。
 わたしが訪れたことがある外国はタイ、フランス、スペインだけなのですが、空港はなんとなくタイの空港のようなものを想像していました。要するに「ゴミが散らかってる空港」です(タイの方にもエジプトの方にもごめんなさい!)。一応フォローしておけば、以前タイに一ヶ月くらい滞在して成田に帰ってきたときは、綺麗すぎて気味が悪かったので、空港なんてちょっと雑然としている方がそれらしいと思うのですが。
 で、実際のカイロ空港ですが、予想に反して超きれい! ピカピカでゴミひとつ落ちていません。失礼ながら、わたしのエジプトのイメージと大分違います。
 職員は日本人の目から見るとちょっとぶっきらぼうで怖いです。でもまぁ、アラブ人が喋っていると(特にアーンミーヤのとき)、普通に話していても喧嘩しているみたいに見えることがありますから、あれくらいのぶっきらぼう度です。
 驚いたことに、飛行機を降りてすぐのあたりまで、出迎えの人が入ってきています。税関やら何やら、あの手のゲートをいくつもくぐった中、ということです。成田では考えられません。
 その中にわたしの出迎えは見当たらなかったので、どんどん外にでて、一番最後の出口をくぐったものの、それらしい人は見当たりません。タクシーの客引きばかり声をかけてきます(笑)。
 「どうしたものかなー」と思い、試しに空港のLANに入ってみたものの、外に出ることができずSkypeは断念。そうしているうちに、恩師S先生とA先生と会うことができました。感激!!
 お二人と一緒に車で市街へ向かいます。
 夜のカイロはとても賑やか。「いつ寝てるの?」というくらい、みんな活動的です。というか、この時期は夜の方がすごしやすいですし、アラブ人は宵っ張りで有名ですから、夜中に活動しているのでしょう。夜型のわたしにはむしろしっくり来ます(笑)。治安は日本のように良くはないですが、アメリカの大都市のような危険はありません。夜でも普通に歩けます(でも注意して!)。
 カイロの町並みは、窓が小さいのが印象的。日差し対策を第一に考えているのでしょう。
 また、建設中の建物がやけに目につきますが、なぜだろう?と考えると、日本なら建設中のビルはシートみたいなので覆っているのですよね。だから建設中でも、現場がそんなにむき出しに見えなくて、気にならないのでしょう。カイロではシートも何もなく、そのままビルを建てていますから、実際以上に建築中のビルが多いような印象を受けるのだと思います。
 ちなみに、気候は大変快適。夜と昼、日向と日陰の温度差が大きいのですが、夜は東京の夏よりずっと楽です。昼間でも日陰にさえいれば、そんなに辛くありません。湿度が低いせいでしょう。逆に言うと、直射日光に当たればちゃんと猛烈に暑いので注意(笑)。
 それにしても、カイロはエアコンの効いているところがものすごい寒いです。カイロっ子は寒暖の差に慣れているのでしょうか。「クールビズ」以前の日本のオフィスの比ではありません。

 カイロの交通ルールがめちゃくちゃなのはよく話に聞いていたのですが、予想していたほどではありませんでした。バンコクくらいじゃないでしょうか。確かに運転は荒いし、ルールないし、車に混じってロバとか歩いていますが、まぁ「死んじゃうー!」というほどではありませんでした。もちろん、東京と比べてはいけません(笑)。

 案内されたホテルはMiddle East Hotelという中クラスのホテル。一泊35ドル。長期滞在するには高いですが、初日ということで学校が気を使ってくれたようです。
 中は超豪華で、わたしの部屋の三倍くらいあります(笑)。「こんな広くなくていいから安いところでいいです・・」と気弱になりました。
 衛生面やセキュリティを考えると、女性にあまり安いホテルは薦められないとのことで、確かにそういう印象を受けましたが、それでももうちょっとボロいところで大丈夫です。一人で泊まっているのに三つ椅子があるテーブルとかフカフカのダブルベッドまで要らないです(笑)。
 部屋は広くて清潔で、バスルームも問題ありませんでしたが、エアコンは音ばかりであんまり冷えませんでした。シャンプーなんかも備え付けであります! 豪華すぎる。
 ちなみに、二三ヶ月だとフラットを借りるとこれより割高になるそうです。保険やら何やら面倒ですし、それくらいならホテル暮らしの方が良いようにも思います。

 荷物を置いて、S先生とA先生とホテルの向かいのマクハーへ。夜も遅いし、二人とも帰りたかったかもしれませんが、「もう休む? ちょっとお話する?」と聞かれて、うれしくてつい「お話しましょう!」と言ってしまいました。
 マクハーではエジプトでのトルココーヒー初体験。コーヒーはカフワ(エジプト方言ならアフワ)ですが、カフワと言えばカフワトルキーヤ(トルココーヒー)で、ドロドロに煮出した濃いコーヒーになります。日本でコーヒーと呼んでいるものが欲しい時は「ネスカフェ」と言います。ネスカフェでなくても、ドリップコーヒーなんかもみんなネスカフェと呼んでるっぽかったですが、とりあえずホテルの「ネスカフェ」は本当にネスカフェのインスタントコーヒーでした。でも結構おいしいです。アラブ仕様?
 深夜なのに延々とおしゃべりして、ザバーディ(蜂蜜ヨーグルトパフェみたいなの)も頂きます。デブ警報です。
 目の前の通りは警笛を鳴らした車が通り過ぎますが、たまにロバが引いている車がいます。野良猫も通ります。野良犬も通ります。
 カイロの犬は怖いと聞いていたので、その話を先生にすると「別に怖くないけど、触ったりは駄目だ。話しかけちゃだめ」と言われました。話しかけるとどうなるのでしょう・・・。
 A先生はシーシャをプカプカ。S先生は普通のタバコ(シガーラ)で、わたしは禁煙したはずなのに、勧められてつい吸ってしまいました。ああ・・。
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