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神様が見ている喧嘩、パサパサの米、ウードとナーイ

 蟻用殺虫スプレーを撒いたら、本当に蟻がいなくなりました。ちょっと怖いです。実は死んだのはわたしの方で、蟻のいたさっきまでの世界が本当だったんじゃないか、って気持ちになります。この殺虫剤、日本でなら許可下りないんじゃないでしょうか。
 蟻・蝿・蚊以外で、東京であんまりおうちにいないひととしては、こないだヤモリがいました。アイツは友達なので放っておきます。あと、さっきゴキブリの幼虫のような、超ちっこいヤモリのような、全然別の生き物のような、見たことのない虫のひとが机の上にいたのですが、よくわからないままとりあえずティッシュで潰して殺してしまいました。全然寛容じゃないです。
 とりあえず、サソリとかムカデとかコブラとか、実害バリバリのひと以外は大きな気持ちで見守っています(注:カイロ市内にそんな恐ろしい生き物はあんまりいないと思います。念のため)。

 日本時間に合わせるため、ファジュル近くまで起きて、野暮用で電話。久々に日本の「慇懃無礼なマニュアル的交わし方」と対面する。
 国際電話でキレまくっていたら、クレーム対応みたいなひとが、向こうからかけなおしてくる。
 こういう「見た目は綺麗だけどひたすら耐え忍んでことなきを得ようとする」日本的対応と、見たまんまやる気なさそうとかキレてるとか露骨にイヤそうというエジプト的対応と、どっちが不愉快かな、と思ったら、個人的には日本的対応の方がムカつきます。
 エジプト的なムカつく対応は、もうそのまんまなので、こっちも怒って向こうも怒って、普通に喧嘩すれば済むのですが、日本的対応だと暖簾に腕押しで、ストレスばかりたまって何も解決しません。
 こっちで異様に濃い感情生活が続いてちょっと忘れていましたが、日本には日本で不可解かつ不愉快なものが沢山あったのでした。
 エジプトについて「理解できない」と思うことは色々ありますが、エジプト人が日本に行って「理解できない」ことの方がずっと多いように思います。エジプト人は、なんだかんだでストレートだし、本当の内奥は深いのでしょうが、かなりの部分まで直接にバーンと出してくれますから。
 日本はもう、何も見せてくれないし、喧嘩してくれないでしょう。
 喧嘩しないのはダメ。喧嘩しないと何も始まらないですよ。それ死体と一緒。

 喧嘩しないのが何故いけないかといえば、愛がないからです。
 ボクシングしよう!って言っているのに、猪木アリ戦みたいに寝っ転がられて全然殴り合ってくれないってことです。
 これは兵法的には正しいですよ。だって、殴り合ったら勝てないんだから。殴り合いにルールを決めたら、殴り合いの上手な人が勝ちますよ、それは。
 そんなことはわかってるんです。わかった上で、「ここはボクシングでいきましょう」と、そういうのが街の怒鳴りあいなんです。だからここで言う喧嘩、愛のある喧嘩というのは、兵法的な戦いとは違います。
 殴り合いだから、ほんとの本気でやったら殴りっこの強いのが勝つに決まってるんだけれど、それではズルいしわかりきっているから、見てる観客も「アイツはウェイトあるから」とか「口がうまいから」とか割り引いて考えるんです。強い方も、弱い相手ならわかって加減するわけです。だから本気っ子に見えて、実はスパーリングです。
 そういう、目に見えないルールを信じて、あえて兵法を捨ててボクシングにしましょう、というのは、愛がなければできないことです。愛と信頼です。そういうのが全然なくて、とにかく本気で勝たなきゃいけないなら、兵法が正しいです。血も涙もないです。それは愛じゃないです。
 寝転がらないでちゃんと殴り合っても、殴りっこ苦手な子をバンバン一方的にぶったりしないし、第一見てる人たちが許さないです、そんなの。つまんないし。そういうの全部、わかった上で、一通り怒鳴りあいましょう、というのが街の喧嘩でしょう。
 だから、「タイマン」の喧嘩に見えて、一対一プラス観客です。二者関係に見えて、実は三者関係。愛は三者いないとダメ。結婚だって神様の前で誓うでしょう。
 怒鳴りあいのない世界は、愛のない世界です。
 喧嘩のない世界は、戦争しかない世界です。
 だから喧嘩はした方がいいのよ。あんまりボコボコ殴っちゃだめよ。いや、殴るのはちょっとくらいいいけど、刺しちゃだめよ。それは死ぬから。あと、ギャラリーが「お前が悪い」って言ったら、それは絶対よ。そういう前提があって、世の中という第三者も含めた上で、喧嘩というのは成り立つのだから。

 向こうから怒った人が怒鳴ってやってきたら、基本的にはノラリクラリ交わして、今の日本だったらちょっと小突かれるくらいしておいた方が、むしろ得なんでしょう。これは兵法。愛がない。戦争と一緒よ。
 相手の土俵に乗るというのは、愛がないとできないことです。愛というのは、キレてる相手に対する愛ということではなくて、その二者を見ている絶対的な第三者に対する愛と信頼ということです。
 第三者というのは、野次馬だし、観客だし、世間だし、社会だし、究極的にはアッラーです。神様が見ていますから。
 神様を信じているなら、ルールに乗らなくちゃいけない。売られた喧嘩は買わないといけない。
 信じられるものが何もないなら、兵法と戦争しか残らない。それは愛なき世界。人間の生きる世界じゃないね。
 わたしは神様を信じているので、ちゃんと喧嘩したいし、少なくとも神様を信じている人に売られた喧嘩は、相手の土俵に乗っても付き合いたい。そこでスルーとかしたら、相手との関係じゃなくて、神様との関係が壊れるのよ。それは絶対的第三者を裏切ること。だからダメ。
 そう、少なくとも神様を信じている人に対しては、きちんと喧嘩しなければ、神様を裏切ることになる。神様が見ている前提で喧嘩しなくちゃいけない。弱いやつをボコボコに殴っていい気になるのは、神様の前でできる喧嘩じゃないね。要はちゃんと向き合って、受け止めて、こっちも神様的に正しいはず、というシバキ返しをしなきゃあかんのちゃうの、と思うわけです。
 まぁ、自分にそれができているかというと、全然自信はないのですけれど。

 日中はほとんど自室で翻訳したり自習したりして過ごす。
 アスル後くらい(4時くらい?)にまたドッキへ。用事を済ませて少し散歩。
 関係ないですが、アスルって中途半端でイイ時間ですね。別に夜明けでも南中でも日暮れでもない、単に昼下がり。アスルのアザーンはオヤツ放送ですね(ごめんなさい)。

 今日のイフタールはロズ・ビ・ガンバリー(海老チャーハン)。病み上がりで水飲んでますから、イフタールもへったくれもないのですが。

テイクアウェイのロズ・ビ・ガンバリー

 ドッキのメトロの駅からちょっと東にいった北側の店で買いました。10ポンド。贅沢したッス。
 GADより安いですが、GADよりさらに不味かったです。お腹が減っていてつい半分以上食べてしまったのが悔しいです。
 この間日本人の方もおっしゃっていましたが、こちらの米はできたては美味しいものの、ちょっと経つとパッサパサになりますね。
 まぁ、パサパサ自体は、味気ないものフリークとしては、耐えられないわけじゃないです。大衆食堂のガタガタのテーブルで、排ガスと粉塵にまみれながらパサパサの砂利交じりの米とかパクついていると、ハードボイルドな自分にちょっと酔えます。マントにくるまってAK担ぎたいです。嘘です。ほんとはひ弱です。グラタンに負けました。野良犬にも負けました。こんなんじゃ帝国主義者に勝てない。

 先生から電話があり、お父様の容態悪化で授業キャンセル。一日一人ぼっちっこになってしまいました。
 つまんないので、近所のマクハーに。マクハー・バラディではもちろんなく、かといってベラボーに高い外人系カフェでもなく、丁度良い感じのマクハーです。延々とシーシャ吸いながら教科書読んでました。
 金曜日前のせいか、ウードやナーイの演奏がありました。
 このマクハー、女性の非ヒジャーブ率が異様に高いのですが、何か理由があるのでしょうか。今ひとつこの店のポジションを把握し切れていないのですが、外人・キリスト教徒を除いても、「ムスリマでかつヒジャーブしない人」が結構混ざっている気がします。「ヒジャーブをしないムスリマ」だとしたら、多分一定の社会的もしくは思想的階層に属するはずで、そういう人たちの溜まり場なのでしょうか。



 催しものっぽくクイズがお客さんに配られていて、後で高得点者に景品が渡されていました。色々なことわざがアラビーかフィルアウニー(アラブ侵入以前のエジプト由来)かユーナーニー(ギリシャ由来)か、みたいな問題があったのですが、ことわざの内容はわかっても、どこのことわざかなんて全然わかりませんでした。というか、クイズは読めるのに彼らの会話がなかなか聞き取れないのが悲しいです。
 「高得点者発表」の時に、主催者がクイズを読み上げて回答を言いながらトークを進めていくのですが、読み上げている時はフスハー(جの発音だけはエジプト式)で、喋りになるとアーンミーヤに戻ります。こういう時に、話者の心理としてどういう切り替えがあるものなのか、気になります。
 この場合は「読み上げ」なので自然ですが、フスハーを喋りなれていない人がフスハーで「トーク」すると、なんかロボっぽいというか、途端に感情のスイッチが切れたみたいに見えることがあります。
 ちなみに、会計が前に行った時に比べてやたら高かったので、特別イベントデーだったのかもしれません。

 ものすごい今更ながらですが、vの音をカタカナ表記する時、「ヴァ」でなければ「バ」を当てますよね。一方、同じくv音がないアラビア語ではف(f音)が普通使われます。
 ということは、アラブ人の中でvはbよりはむしろfに近いということで、つまりfというのはわたしたちが思っているよりずっとvっぽい、ということです(これは英語でも同じでしょう)。
 日本で会ったレバノン人に、فの音を何度も直されたことがありますが、この時「vみたいに唇を一瞬噛むくらいの勢いが要るんや」と思い知りました。日本人がfを意識すると、最初は唇のちょっと内側あたりを擦るイメージで音を出すと思うのですが、少なくともアラビア語では、それよりもっと前の方を擦る感じが伝わりやすいようです(多分英語も一緒)。
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  1. 神様が見ている喧嘩、パサパサの米、ウードとナーイ|2009/09/11(金) 21:49:44|
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