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プロパンガス騒動で死者

「ガス戦争」で最初の死者 政府「騒動は今日にも終わる」
「ガス戦争」で最初の死者 政府「騒動は今日にも終わる」

 「ガス戦争」は昨日さらに悪化し、ギザ県、シッタ・オクトーブル県、ヘルワーン県の多くの地域で、市民同士の諍いが見られ、「刃物やチェーン、卵」が使われ、イムバーバでは一人の死者と一人の負傷者が出た。キルダーサでは六人が負傷、九人が逮捕された。プロパンガスを手に入れようとする押し合いで、多くの高齢者が転んで気絶した。
 ギザのイムバーバ地区では、配管工がプロパンガスを手に入れようとガスの車によじ登り、車の所有者ムハンマド・アブドゥルファッターフ(23歳)との間で揉み合いになり、所有者が死亡、配管工は骨折と重症を負い、監視の元病院に運ばれた。
 一方、ファイユーム県、アスワーン県およびディムヤート県では、ガス配給予定の変更され削減数が増やされた後、危機が勃発した。闇市場の状況を取り締まるため、検事総長は、プロパンガスを貯蔵したり販売して拘束された者たちを、緊急法廷へ引き渡すよう指示した。
 また、閣僚理事会スポークスパーソン、マグディー・ラーディーは「ガス危機は収束し、プロパンガス供給が増強されることで、今日には決着が付けられるだろう」と述べた。
سقوط أول قتيل فى «حرب البوتاجاز».. والحكومة: الأزمة تنتهى اليوم

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エジプト  ガス  物価 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. プロパンガス騒動で死者|2010/02/11(木) 21:49:50|
  2. 新聞・メディア

プロパンガス価格騒動続く

燃え上がるガス戦争 プロパンガス、70ギニーに 緊急声明が大衆の怒りを警告
燃え上がるガス戦争 プロパンガス、70ギニーに 緊急声明が大衆の怒りを警告

 ガス騒動が、本日予定されている閣議で取り上げられることとなり、石油相と社会連帯相は、ガス危機の原因とその解決のための報告を示す。政府筋によると、エジプト石油機構は、共和国のどこにあってもプロパンガスが不足しないよう、新たに10万本のボンベを放出した。
 昨日時点で騒動はカイロおよび諸県で続いており、プロパンガスの価格はイムバーバやギザ各地で70ギニーまで上昇し、政府倉庫では12ギニーに達している。
 本紙の入手したところでは、社会連帯省は、危機解消のために、カイロおよびギザの多くの地域でガスの割り当てを増やすことを決定した。多くの県の市民が、ガスストーブの元へ帰るのに問題に直面している。
 同省責任筋の明かすところでは、同省の指導の元、大カイロ圏の15の地域で、ボンベの消費者への販売管理が強化され、闇市場へと流れないようにしている。供給検査官らについても、彼らが勤務地に赴き、正しく職務を果たすよう、査察が行われている。
 一方、ムスリム同胞団下院議員連盟スポークスマン、ハマダー・ハサンは昨日、アフマド・ナジーフ首相に対し緊急声明を提出し、その中で、ガスボンベを含むいくつかの基本的な消費財の価格上昇による「大衆の怒り」への注意を呼びかけた。
حرب «البوتاجاز» تشتعل: «الأنبوبة» تصل إلى ٧٠ جنيهاً.. وبيان عاجل يحذر من «غضب الشعب»

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エジプト  ガス  物価 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. プロパンガス価格騒動続く|2010/02/10(水) 23:38:19|
  2. 新聞・メディア

エジプトの家賃・光熱費・生活費

 わたしは当初ホテル暮らし、後にアパートで一人暮らしを始めました。
 アパートの家賃は2000EP(マフルーシャ=家具全部つき)で、エジプトは安宿が充実しているので、経済的にはあまり得していません。2LDKもある広いアパートで、できれば狭くて安いところが良かったのですが、そういう物件はカイロだと非常に大衆的な地区か、逆にアメ大学生向けの高級マンションくらいしかありません。ルームシェアがベストですが、当然お互い慎重に相手を選ばないといけないし、うまくいかないまま結局ずっと一人暮らしをしてしまいました。気楽ですが、経済的には痛いです。
 保証金が2000EP必要でしたが、これはほとんど返してくれました。
 他にシムサール(不動産屋)に1000EP。
 外人と見るとボッタくる大家が多い中、うちの大家さんは良心的だったと思います。交渉時に要求した掃除機や洗濯機も(一ヶ月くらいかかりましたが)揃えてくれまして、しかも洗濯機は東芝の全自動でした。これ、1300EPくらいするんですよ。エジプトは二層式が主流で、新品の全自動を使えるなんて、かなりラッキーです。
 布団がなくて寒いと言ったら布団を貸してくれるし、衛星放送も付けてくれたし(すぐ壊れたしテレビほぼ白黒だけど)、ちょっと言動は間が抜けていますが、基本的に良い人だと思います。
 大家さんは「日本人の女性」に部屋を貸したいそうなので、希望の方がいたら連絡先等教えますので、メールください(大家さんはフスハーも英語もはっきり言って下手糞ですが、その娘はフスハーも英語もフランス語も上手ですw)。

 また、メトロの駅から徒歩10分くらいなのも良かったです(そういう条件で探したのですが)。カイロはとにかく交通が最悪で、メトロ以外はまったく時間が読めません。極力メトロで移動できるよう住居を構えるか、活動拠点(学校・職場)の近くに住むべきです。
 わたしが住んでいたエリアは中流くらいですが、メトロの駅近くのエリアはかなり大衆的で、ガラは良くありません。といっても、冷やかされたりからかわれたり、たまに子供が石を投げてくる程度で、暴行・強盗などの犯罪にあう気配はありませんでした。
 エジプトは全般に治安は非常に良く、バカや田舎者や嘘つきや詐欺は多いですが、性根から腐っていたり血も涙もないような犯罪者は極めて少ないです。慣れると日本より安全に感じるほどです。

 続いて、我が家の光熱費(一ヶ月分)。

ネット 40EP
電気 20EP
電気(キッチン) 15EP
ガス 10EP
水道 20EP
バウワーブ 15EP
(門番のことだが、別にガードしているわけではなく、時々廊下を掃除したりしてくれている)

 電気料金がなぜか二系統に分かれていますが、両方合わせても35EPと大変安いです。
 一人暮らしでこの金額なので、人数が多ければもう少し増えるでしょうが、概ねこんなものです。これも外人はすぐボッタくられるので注意してください。ゴネないのはゴネない人が悪いです。交渉力がなければその分お金を払うことになる、というのは当然だと心得ましょう。
 我が家も、バウワーブの奥さんが「皆払っている」とかいって二重請求しようとしてきましたが、さんざんかわして、難を逃れました。

 食費については、エジプト人の普通の家庭なら、一家で一日20EP程度でしょう。
 もちろん、レストランなどで食べたらこんなものじゃ全然足りませんが、エーシは1EPだし、自炊または大衆食堂のサンドイッチなどで済ませれば、一人一日20EPも全然要りません(輸入食品は高いので、極力国産品を買うこと)。ただし、大衆食堂や屋台の食べ物で食中毒になる人が多いので、特に夏場は「回転の良いもの」を買うようにしましょう。変わったものはリスクが高いです。わたしはロズ・ビ・ガンバリー(エビチャーハン)を買って「それは危険」と注意されました(魚介類は一般に質が悪い)。
 スーパーは値段が書いてありますが、割高です。スークは最初とっつきにくいですし、外人だとボッタくられる危険がありますが、顔が通ればスーパーよりずっと安いです。
 食材はおしなべて安く、特にピーマン、トマトなどは安くて美味しいです。一方、レタスなどの葉物系は質が悪いです。果物は安くて美味。きのこ類はマッシュルームしかなく、しかもスーパーだと1パック10EP程度と、日本より高いくらいです。
 飲み水は基本的に、ミネラルウォーターを買うことになりますが、水道水でも沸かしてお茶を入れたりお料理に使う分には問題ありません。わたしは最終的に飲んでも全然大丈夫になりましたが、徐々に慣らしていったからで、いきなり飲んだらおそらくお腹を壊すでしょう。
 煙草は銘柄によって異なりますが、5EP程度。マルボロなどは高いです。

 交通費はメトロがどこまで乗っても1EP。マイクロバスやオートビスは距離によって違いますが、それほど変わりありません。全般に非常に安いです。
 タクシーは高いし交渉が面倒臭いし、良いところがないので、到着初期を除いてほとんど乗りませんでした。

 では、お金がかかるのは何か?というと、まず、この金額リストの中では家賃がずば抜けて高いのがわかるでしょう。エジプト人ならもっと安く借りられますが、安全や利便性を考えると、頑張っても1500EPくらいは払うことになると思います。
 留学の場合、一般の語学学校授業料は高いです。特に一対一のものは1時間30EPから70EPくらい取られます。自習でどれだけ勉強できるかが鍵です。

 その他では、一般に電化製品・輸入系の工業製品は高いです。日本より高いくらいです。
 コンピュータから歯ブラシまで、工業っぽいものは高いか質が悪いかのどちらかだと思っておいた方が良いです。化粧品・スキンケア関係なども、一部の国産品を除いて日本と大して変わりません。電池は非常に質が悪いので、必要なら日本からある程度持参した方が良いです。
 書籍もやや高いです。特に教科書類は、日本と一緒で一般書籍よりグッと値段が高く、エジプト人学生はよく全ページコピーして使っています。
 観光客向けのレストランなども高いですが、これは当たり前なので、そんなところに入らなければ問題ありません。カフェも、ちょっと洒落たところだとびっくりするような値段を請求されますし、ボッタクリも多いので、交渉力を持って望むなり、一見じゃないところを見せ付けるなりして、しっかりやりましょう。
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エジプト  カイロ  留学  物価  生活  アパート 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. エジプトの家賃・光熱費・生活費|2010/01/17(日) 16:09:47|
  2. 留学まとめ

石橋は走って渡れ

 金銭的事情からグッと授業時間を減らしたこともあって、昼間はほとんど自室で翻訳と自習して過ごす。
 授業時間自体は、今くらいでちょうど良いかと思っています。まったく話せないうちは集中的に授業を受けた方が良いでしょうが、アーンミーヤでも良いなら話し相手はその辺にいくらでもいますし(笑)、「授業として専門の教師に教わる時間」「一般人と話す時間」「自習する時間」をバランス良く持った方が精神衛生的にもよろしい気がします。最初の頃は、一日5、6時間一対一で勉強し、山ほど宿題が出て、受験生みたいな状態でちょっとやりすぎでした。

 あまり引きこもっているのもどうかと思い、イフタール後に外出。ドッキのスーパーでなぜかハサミと乳液を買う。
 ハサミは随分長いこと買おうとしながら買っていませんでした。近所のスーパーでは何と30ポンドで売られていて、こういう小物は結構お高いのです。日本でも100円均一であるようなものなので、「絶対5ポンド以上出さん!」とか妙な決意を固めていたため、無駄に時間を食いました。
 エジプトの物価は全般に安いですが、何でもかんでも無条件に安いわけではなく、「工業系」は結構値が張ることが多いです。輸入物のスキンケア関連製品や電化製品などは、日本より高い気がします。試しに某ヘッドセットの値段を日本・エジプトの公式サイトで比べてみたら、日本の方が安かったです。
 薬は全般に安いですが、サプリメント類は高いです。サプリメントというもの自体、一般的ではないようで、薬屋さんで「ビタミンの錠剤ある?」と聞いたら「君が飲むのか」と、「ビタミン剤などというのは病人や年寄りが飲むもの」とでも言いたげな反応でした(バカ高いので買いませんでした)。

 タラアト・ハルブ付近のマクハーでお茶しながら勉強。
 最近シガーラ(普通のタバコ)をやめてシーシャのみにしていたのですが、そのシーシャも今日はなんだか頭が痛くなったので、多少はニコチンが抜けてきてくれているのかもしれません。
 「頭痛いしそろそろ帰るかなぁ」という頃になって、白人が話しかけてくる。
 スルーしようとしていたら、「前にも会った、覚えていないか」とか言います。これもよく使われる手なので、テキトーに流していると、「うちのオフィスの前を通りかかった時に声をかけたじゃないか」と言います。確かにそうだったかもしれませんが、そんなことは一日中起こっているので、一々覚えていません。
 結局しばらく一緒にお茶することに。このM氏はカナダ人ですが、レバノン人の血が入っているらしく、生まれはエジプト。名前もアラブ系ムスリムの名前です。どうも生後転々としてカナダに戻って、今もエジプトとカナダを行ったりきたりして暮らしている旅行業者のようです。見た目はくたびれたおっちゃん風。カナダ人と言っても、頭がちょっと薄くなった短足のおっちゃんなので、別にイケメンとかでは全然ありません(笑)。カナダの山奥で、ログハウスに住んで毎日釣りしてそうな感じの人です。

 彼とは結局ほとんど英語で喋ってしまったのですが、彼は英語もアラビア語も「アル中なんじゃないのか」というくらいゆっくり喋るし、会話は非常に楽チンでした。「昼間は最悪だけど夜はすばらしい」「エジプト人にはプライバシーという考えがなくて鬱陶しい」「交通秩序は最悪」「やたら飲み物を甘くして耐え難い」「でもみんな親切」「年中怒鳴りあってるけど暴力は使わない」「街はすごい安全」等々、エジプトについての外国人の感覚を共有できて、なかなか楽しかったです。

 「エジプトはとても安全」というのは本当にその通りで、「街で何か悪いことに出会ったら、必ず人が助ける。アメリカやカナダなら『俺には関係ない』で誰も相手にしない。こんな夜中に女性が一人で歩けるなんて、あり得ない」と彼は言います。
 「誰も助けないけどなぜか安全な日本」もすごいですが、こと暴力・レイプなどについて言えば、日本より安全なんじゃないかと思います。窃盗も、欧米のようには多くないです(日本よりは多い)。詐欺は非常に多いですが、これは詐欺というより、「口八丁手八丁で丸め込むのは商売のうち」「お金を持っている者から沢山取るのは当然」という感覚があるからで、「どこから先が詐欺か」の考え方自体をシフトしなければここでは生きられません。値段が場所と相手により変わるのは当たり前で、ナメられる方が悪いです(とはいえ、東洋人はデフォルトでナメられているので、「あたしゃココに住んでて相場知ってんだよ! ナメんなタコ!」とか一々喧嘩しないとマトモな買い物をできないのは面倒臭くはある)。エジプトで一番危ないのは、交通事故と食中毒です(日本でも最大の危険は豚インフルなんかじゃなくて交通事故だと思う)。

 もう一つ、これはまだこちらで一度も話題にしたことがなく、最近までわたし自身意識化できていなかったのですが、ポルノがないのが素晴らしいです。
 実際にはあるところにはあるのでしょうし、webにつなげれば何でも手に入るわけですが、目につかないところでこっそりやっていてくれる分には何の害もありません。
 女性の服装も慎み深いし、ポルノや準ポルノ的なグラビア等の記号的性が溢れている日本の街やメディアより、圧倒的にストレスが少ないです。

 「君の英語は日本人としてはすごく上手だね」とM氏は言います。一応謙遜すると(実際下手なので)「日本人としては、というだけ。ほとんどの日本人は英語もあまり喋れないし、何でも怖がって全然経験しようとしない。あれは馬鹿だ。君は全然物怖じしないし、日本人らしくないね」と、何度も聞いた話を彼も主張します。
 継続的な人付き合いは下手でも(マメさゼロなので)、確かに初対面の人間には強い方です。人生、瞬発力だけで生き延びてきたので、その点だけはエジプト適性があるのかもしれません。日本適性がない、という方が正しいですが。
 一方で、日本人の多くが海外、特にエジプトのような混沌の極みのような国で、やたら警戒レベルを上げて箱の中に閉じこもってしまう心理も、理解できないわけではありません。M氏は「日本人は、日本の中では非常に速くキビキビ動く。でも一歩外に出ると、固まってしまって何もできない」と言いますが、確かにそういう傾向はあるでしょう(当然人によりますが)。日本という国が非常に均質で、まるで軍隊のように秩序立っていて、この秩序に沿って動いているうちは極めて合理的に物事が進むからで、逆にそこから外れた状況には弱い、ということかと思います。
 もちろん、こうした機械のような秩序に至るには、先人の幾多の苦労があったはずです。ただ、今の日本人はそうした「枠組み」が、あたかも自然の一部のように予め存在する状態に慣れすぎてしまって、「枠組み」に沿った未来予測の出来ない状況に直面すると、パニクってしまうのかもしれません。

 「我々は本来、ひとつのものから生まれた。それが世界に広がり、バラバラになってしまったが、これをもう一度ミックスし、一つにすることがわたしは好きだ。世界は大洋に浮かぶ島のようで、誰にでも島がある。良いものは招きいれ、悪いものは排除すればいい。自分の殻に閉じこもるのは愚か者のやることだ。何でも経験してみるものだ」とM氏は語ります。
 「そんなこと言って、何か起こってからじゃ手遅れじゃないか!」というのは確かにその通りで、考えなしに何でもやってみれば良いというものでもありません。特に、ムスリム男性と婚外交渉を持つようなバカ女は、ナイルに沈んだら良いでしょう。一方で、「気をつけてばかりでは何もできない」も事実です。

 未知の状況に直面した時に「石橋を叩いて渡る」態度を取るのは理解できますが、多分、エジプトではこれも通用しません。なぜなら、叩いたら大抵の石橋はその時点で崩れますから(笑)。
 石橋があったらとりあえず渡ろうとしてみて、崩れそうになったらダッシュで走り抜けるとか、ジャンプして戻るとか、万事がそんな感じです。トロいと川に落ちますが、トロいヤツがババを引くのは当たり前です。
 それに、川に落ちて流されたとしても、それはそれでエジプト人は必ず助けてくれますから、何度も落ちて学べば良いと思います。わたしは毎日流されてます。学ぶ前に死んだら、そういう運命だったと思って諦めます。
 人間一度は死ぬんですし、「何か起こったら手遅れ」というなら、生まれちゃった時点で十分手遅れです。生まれたら絶対死ぬでしょう。もちろん、誰だって病気や怪我はしたくないし、気をつけはしますけれど、「気をつける」というのは、何もしないことじゃなくて、石橋からジャンプしたり走って飛びのいたりする運動神経を磨くことでしょう。
 「手遅れ」を気にする割に、多くの日本人が神様も信じないし死後について考えないのは、個人的には奇妙に見えます。神様的に正しければ、万が一失敗して死んじゃっても、それはそれでいいじゃないですか。だめですか? だめですかね。
 彼のような怪しい外人とかエジプト人とトークするにしても、当然100%信頼などしていません。100%の信頼とか安全なんてないわけですから、とりあえず話半分で聞きながら、ヤバくなったら逃げるとかはぐらかすとか、いくらでもやりようはあります。石橋があったら、とりあえず片足くらいは乗せてみた方が楽しいです(責任取りたくないので別に推奨はしません)。

 物質的・制度的な幾多の問題点にも関わらず、この街はわたしにとって妙に安心感があって楽チンです。どう考えても日本の方が「安全」なのに、こちらの方が「安心」するのだろう、と考えると、「ルールから外れたら全部パー」のような日本的暗黙の緊張感がないから、という気がします。
 もちろん、エジプトにはエジプトの「暗黙の掟」はたくさんあって、外人特権で無視できているだけでしょう。社会的プレッシャーは日本の比ではなく強いです。
 でも、少なくとも日本のような正確性は全然要求されないし、失敗しても必ず再起の道があります。とにかく、失敗したり間違えた人に対する優しさが、日本とはまったく比較になりません。失敗を恐れて挑戦しないことはすごくバカにしますが、挑戦してダメだった時に嘲笑するエジプト人はいないと思います。
 国全体としては貧しいですが、社会的セイフティネットという意味では、先進国よりずっと「整備」されている気がします。

 最近考えている今後の予定として、とりあえず年末くらいに一旦は帰国しますが、日本で片付けることを片付けて、しばらく稼いだら、またこちらに来て、今度は数年住んでみたいと思っています。
 問題はこちらでのシノギですが、エジプトの企業で働くのは割が悪そうすぎてやってられないなぁ、とずっと思っていました。日本人を相手にすると、仕事のチャンネルが限られますし、観光関係は今ひとつ食指が動きません(お金なかったらなんでもしますが)。
 でもM氏と話していて、「日本でもエジプトでもなく、欧米系の企業とか人間と商売すればいいんじゃないか」ということに、今頃気づきました。プログラマーの仕事もありそうだし、器用貧乏なので、まぁ職種については何とでもできるでしょう。
 ちなみに、IT技術者は、エジプト人でも2000ドルとか3000ドルとか稼ぐ人がいるらしいので(こちらではすごい高給)、需要はあるようです。デベロッパーよりネットワークエンジニアとかの方が圧倒的に重宝されるでしょうし、エジプト人とチームで仕事をするのは極力避けたいですが(笑)、うまく立ち回ればそれなりに稼げる気もします。

 そういえば、この日昼間にaspxで構築されたエジプトのサイトを弄っていたら、落ちてスタックトレースを全部見せてくれていました。前にタイでも同じ状況に出会ったことがあり「タイ人すげー」と思っていたのですが、エジプトもこの辺は相当緩くて、「中の人」はかなり手抜きでも生きられるもののようです。日本だったらクビが飛びそうです。
 その分、コミュニケーションコストが異様に高いのは、容易に想像がつきます。以前、ネットで同業希望のエジプト人の学生さんとやり取りしたことがあり、彼がバイトで改修しているシステムのスパゲッティぶりを愚痴っているのを「それを何とかするのがウチらの商売やん」と微笑ましく眺めていたのですが、このエジプト人たちの書いたソースコードと格闘するのは、日本のスパゲッティの比ではないだろうと思います。絶対欧米系と仕事したいです。
 日本の志高いギーク様と異なり、わたしはこと開発に関しては夢も希望も持っていないので、シリコンバレーに上るよりカイロに下って、ドブさらいしながら、勉強したりシーシャ吸ったりして暮らしたいです。

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服屋さん posted by (C)ほじょこ
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  1. 石橋は走って渡れ|2009/09/15(火) 10:10:31|
  2. エジプト留学日記

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