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エジプトの家賃・光熱費・生活費

 わたしは当初ホテル暮らし、後にアパートで一人暮らしを始めました。
 アパートの家賃は2000EP(マフルーシャ=家具全部つき)で、エジプトは安宿が充実しているので、経済的にはあまり得していません。2LDKもある広いアパートで、できれば狭くて安いところが良かったのですが、そういう物件はカイロだと非常に大衆的な地区か、逆にアメ大学生向けの高級マンションくらいしかありません。ルームシェアがベストですが、当然お互い慎重に相手を選ばないといけないし、うまくいかないまま結局ずっと一人暮らしをしてしまいました。気楽ですが、経済的には痛いです。
 保証金が2000EP必要でしたが、これはほとんど返してくれました。
 他にシムサール(不動産屋)に1000EP。
 外人と見るとボッタくる大家が多い中、うちの大家さんは良心的だったと思います。交渉時に要求した掃除機や洗濯機も(一ヶ月くらいかかりましたが)揃えてくれまして、しかも洗濯機は東芝の全自動でした。これ、1300EPくらいするんですよ。エジプトは二層式が主流で、新品の全自動を使えるなんて、かなりラッキーです。
 布団がなくて寒いと言ったら布団を貸してくれるし、衛星放送も付けてくれたし(すぐ壊れたしテレビほぼ白黒だけど)、ちょっと言動は間が抜けていますが、基本的に良い人だと思います。
 大家さんは「日本人の女性」に部屋を貸したいそうなので、希望の方がいたら連絡先等教えますので、メールください(大家さんはフスハーも英語もはっきり言って下手糞ですが、その娘はフスハーも英語もフランス語も上手ですw)。

 また、メトロの駅から徒歩10分くらいなのも良かったです(そういう条件で探したのですが)。カイロはとにかく交通が最悪で、メトロ以外はまったく時間が読めません。極力メトロで移動できるよう住居を構えるか、活動拠点(学校・職場)の近くに住むべきです。
 わたしが住んでいたエリアは中流くらいですが、メトロの駅近くのエリアはかなり大衆的で、ガラは良くありません。といっても、冷やかされたりからかわれたり、たまに子供が石を投げてくる程度で、暴行・強盗などの犯罪にあう気配はありませんでした。
 エジプトは全般に治安は非常に良く、バカや田舎者や嘘つきや詐欺は多いですが、性根から腐っていたり血も涙もないような犯罪者は極めて少ないです。慣れると日本より安全に感じるほどです。

 続いて、我が家の光熱費(一ヶ月分)。

ネット 40EP
電気 20EP
電気(キッチン) 15EP
ガス 10EP
水道 20EP
バウワーブ 15EP
(門番のことだが、別にガードしているわけではなく、時々廊下を掃除したりしてくれている)

 電気料金がなぜか二系統に分かれていますが、両方合わせても35EPと大変安いです。
 一人暮らしでこの金額なので、人数が多ければもう少し増えるでしょうが、概ねこんなものです。これも外人はすぐボッタくられるので注意してください。ゴネないのはゴネない人が悪いです。交渉力がなければその分お金を払うことになる、というのは当然だと心得ましょう。
 我が家も、バウワーブの奥さんが「皆払っている」とかいって二重請求しようとしてきましたが、さんざんかわして、難を逃れました。

 食費については、エジプト人の普通の家庭なら、一家で一日20EP程度でしょう。
 もちろん、レストランなどで食べたらこんなものじゃ全然足りませんが、エーシは1EPだし、自炊または大衆食堂のサンドイッチなどで済ませれば、一人一日20EPも全然要りません(輸入食品は高いので、極力国産品を買うこと)。ただし、大衆食堂や屋台の食べ物で食中毒になる人が多いので、特に夏場は「回転の良いもの」を買うようにしましょう。変わったものはリスクが高いです。わたしはロズ・ビ・ガンバリー(エビチャーハン)を買って「それは危険」と注意されました(魚介類は一般に質が悪い)。
 スーパーは値段が書いてありますが、割高です。スークは最初とっつきにくいですし、外人だとボッタくられる危険がありますが、顔が通ればスーパーよりずっと安いです。
 食材はおしなべて安く、特にピーマン、トマトなどは安くて美味しいです。一方、レタスなどの葉物系は質が悪いです。果物は安くて美味。きのこ類はマッシュルームしかなく、しかもスーパーだと1パック10EP程度と、日本より高いくらいです。
 飲み水は基本的に、ミネラルウォーターを買うことになりますが、水道水でも沸かしてお茶を入れたりお料理に使う分には問題ありません。わたしは最終的に飲んでも全然大丈夫になりましたが、徐々に慣らしていったからで、いきなり飲んだらおそらくお腹を壊すでしょう。
 煙草は銘柄によって異なりますが、5EP程度。マルボロなどは高いです。

 交通費はメトロがどこまで乗っても1EP。マイクロバスやオートビスは距離によって違いますが、それほど変わりありません。全般に非常に安いです。
 タクシーは高いし交渉が面倒臭いし、良いところがないので、到着初期を除いてほとんど乗りませんでした。

 では、お金がかかるのは何か?というと、まず、この金額リストの中では家賃がずば抜けて高いのがわかるでしょう。エジプト人ならもっと安く借りられますが、安全や利便性を考えると、頑張っても1500EPくらいは払うことになると思います。
 留学の場合、一般の語学学校授業料は高いです。特に一対一のものは1時間30EPから70EPくらい取られます。自習でどれだけ勉強できるかが鍵です。

 その他では、一般に電化製品・輸入系の工業製品は高いです。日本より高いくらいです。
 コンピュータから歯ブラシまで、工業っぽいものは高いか質が悪いかのどちらかだと思っておいた方が良いです。化粧品・スキンケア関係なども、一部の国産品を除いて日本と大して変わりません。電池は非常に質が悪いので、必要なら日本からある程度持参した方が良いです。
 書籍もやや高いです。特に教科書類は、日本と一緒で一般書籍よりグッと値段が高く、エジプト人学生はよく全ページコピーして使っています。
 観光客向けのレストランなども高いですが、これは当たり前なので、そんなところに入らなければ問題ありません。カフェも、ちょっと洒落たところだとびっくりするような値段を請求されますし、ボッタクリも多いので、交渉力を持って望むなり、一見じゃないところを見せ付けるなりして、しっかりやりましょう。
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エジプト  カイロ  留学  物価  生活  アパート 

テーマ:エジプト - ジャンル:海外情報

  1. エジプトの家賃・光熱費・生活費|2010/01/17(日) 16:09:47|
  2. 留学まとめ

エジプト航空の復路便変更、エジプトでは豆を食べろ、アパートの契約をする

 タハリールそばのエジプト航空のオフィスに、帰国便日程の変更に行く。
 二ヶ月で復路便変更可のチケットを買っていたので、年末か年始に変更しようとしたのですが、ものすごい混雑。お昼時の混雑時間帯に来てしまったのが失敗でした。さんざん待った挙句、三ヶ月より先(つまり来年)に変更するとものすごい高くなる、ということだけわかって、窓口を行ったり来たりしているうちに、授業の時間との兼ね合いでタイムアップになり、出直すことにしました。今度は朝一にでもトライします。
 待っている間、中年女性(お母さんだと思っていたら、おばあちゃんだということが後で判明)がだっこしている女の子に「いないないばあ」をしたりして遊んでいたら、女の子が「いないないばあ」を覚えて真似してくれて、それだけすごく楽しかったです。「アンティ・ガミーラ(かわいいね)」と言っていたら、おばあちゃんが「Thank youと言いなさい」と教えていました。別に英語でお礼を言わなくてもいいと思うのですが・・。
 エジプト航空のオフィスを出たところで、エジプト人の青年が「安い航空券がある」とか例によってテキトーなことを言って話しかけてきたのですが、別に詐欺ではなく、単なる勘違い親切(これも非常によくある)でわたしを隣の旅行会社のオフィスに連れて行って、この旅行会社の人も「で、何がしたいの?」とポカンとしていて、わたしも肩をすくめて「さあ? あなた知ってる?」という調子で、いつものことながら呆れていました。

 アメリカン大学カイロ校の本屋さんに寄る。
 ここはパスポートを預ければ中に入れて、エジプト関係の英語本が充実している、と聞いていたので、手頃な地図とアーンミーヤの教科書がないか見に行ったのですが、どれも既に見たことがあって、かつ今ひとつ買う気になれなかったものばかりで、何も買わずに帰ってきました。

 授業前半は割と順調。ただ、最後の頃に体調的にすごくしんどくなってきて、一瞬授業中に落ちかける。睡眠はちゃんと取っているのですが、断食のせいか夕方には朦朧としてきます。お腹が減るとか喉が渇くというより、意識がぼんやりしてきて眠くなることが多いです。

 イフタールはフール・ビ・サルサのサンドイッチとバタータス(芋)とサラダのサンドイッチ。
 ようやく学んできましたが、わたしがエジプトで食べるべきものは、豆です。
 コシャリやシュワルマといった「いかにもエジプト」な食べ物があまり好きになれず、かつ日本にいた時は肉をほぼまったく食べない生活だったので、肉と油だらけのエジプトの食事に長らく苦しんできました。ターンメイヤ屋さんは利用しますが、ターンメイヤそのものは好きではなく、サラダとか野菜炒めだけのサンドイッチを頼むためです。
 エジプトに来て、魚のあまりの高さに鳥レバーくらい食べるようになりましたが、最終的に、豆料理が一番しっくりくる、と悟りました。エジプトの豆料理は種類も豊富で、おいしくてかつ安いです。
 豆とサルサのサンドイッチなら、1ポンド50ピアストル(30円)です。もちろん、肉より安いし、わたしにとってはずっとおいしいです。ホンモス(ひよこ豆)も安くておいしくて、体にも良さそうで、言うことないです。豆万歳!
 ちなみに「サンドイッチ」というのは、日本のようなサンドイッチではなく、白いペラペラのピタパンに具をつめたものです(シャーミー)。ホットドックのようなパンに挟むタイプもありますが、高くてサイズも大きすぎるし、味も今ひとつだと思うので、専らシャーミーサンドイッチを食べています。

 食べ物と言えば、前にちらっと書きましたが、ヨーグルト(ザバーディ)についてはエジプトに肩入れしたいです。
 日本では甘いヨーグルトが多く、無糖のものが増えてきたとはいえ、半分以上は「おやつ的」なヨーグルトでしょう。甘いもの好きのエジプト人のことだから、ヨーグルトにもさぞどっちゃり砂糖を入れているのだろうと思ったら、意外にも無糖のものが多いです(甘いものももちろんある)。
 多分、食生活の中での位置づけの違いでしょう。日本人なら、ご飯に砂糖をかけて食べるというのはあり得ないと思いますが、こちらでは牛乳砂糖ご飯(ルズ・ビ・ラバン)というデザートがあります。ヨーグルトは、「砂糖入れたいなら入れたい人が入れる」的ポジションで、デフォルトはそんなに甘くない、というポジションのようです。
 ちなみに、死ぬほど甘いコーヒーや紅茶を飲む羽目になりたくなければ、「スッカル・バッラ」と言えば、砂糖を別に出してくれるので、好きな量だけ入れられます。

 そういえば、一時期よく利用していた宿の近くのターンメイヤ屋さんが、ラマダーン入り以来ずっと休業していて、「ラマダーン中は休むのかな」と思っていたら、今日取り壊されていました。諸行無常っす。

 お世話になったマタァムの人たちにプレゼントしようと、最近ちょこちょこ行っていたお菓子屋さんで、どーんとお皿に盛られたお菓子セットを買う。
 お菓子屋さんと言っても、雰囲気としてはケーキ屋さんで、この「皿盛りお菓子」も、丸いケーキを丸ごと買うような感じをイメージして頂くと近いです。40ポンド(約800円)。「皿盛り」は、色んな種類を選んで組み合わせることができますが(量り売り)、面倒なので既に盛ってあるセットにしました。
 帰りがけに「ムスリマなの?(ラマダーンのお菓子を買っているので)」と聞かれたので「いや、これは友達へのプレゼント」と答えたら、チョコレートを一つおまけしてくれました。ちなみに、チョコはあんまり美味しくなかったです(笑)。ごめんなさい。
 エジプトの甘味でアタリだと思ったのは、ジェラードくらいです。ジュース屋さんのコクテール(フルーツブロック)は、完全手作りなのでかなり当たり外れがあります。甘すぎて到底着いていけません。
 路上のイチジクとか、タマル(ナツメヤシの実)とか、そのまま食べるものが一番美味しいです。

 イフタール後の授業中、新入りのマタァム店員とトラブルになる。
 この男はパッと見た時から好きになれなかったのですが、わたしのペンを貸してくれ、と言った挙句(客にペンを借りている時点で日本ではあり得ないですが、こちらでは全然想定内)、「このペンはあまり書けない」とか言ってきたので、例によってブチ切れました。
 しかも「OK,OK」とか言って立ち去ろうとするので「OKかどうか決めるのはわたしだ。お前じゃない」とペンをへし折って叩き付けながら、陳謝するまで怒鳴り続けました。
 今日のブチキレはこの時を入れて三回。最近では普通です。
 もう一回は、夜に窓から子供が爆竹を投げてきたので、怒鳴りつけてその辺の石を投げつけ、停めてあった車を蹴飛ばしてきました(これは八つ当たり)。
 もう一つ、例によって「プスプス」と唇を鳴らしてきたガキがいたので(ヒューヒュー言う感じ)、睨み付けたところ、一度は黙ったのですが、立ち去ろうとしたところでまた始めたので、怒鳴りながら向かっていきました。二回目に「プスプス」をした時は、兄貴分らしい子供が「バカ、もうやるな!」みたいな感じでこの子供にツッコんでいて、実行犯のクソガキは一目散に逃げていたのですが、兄貴分は逃げずに「ソーリーソーリー」と謝っていて、見上げたヤツだと敵ながら感心しました。立派なボスになってくれることを祈っています。

 キレた話ばかり書いていて、不愉快なことばかり起こっているようですが、まぁ実際怒り心頭なことは非常に多いものの、楽しいことも当然沢山あります。毎日毎日怒ったり笑ったり泣いたり、感情密度が日本の生活の百倍くらい濃いです。
 わたしがよくキレるのは、単にわたしがキレキャラだということ、キレさせる原因が余りにも多いこと、エジプト人自身がしょっちゅう怒鳴りあいしていること(ただし暴力は使わない)、そしてもう一つ、「ちょっとしんどくてもちゃんと怒鳴るべきなんじゃないのか」と思っているからです。
 多くの日本人は感情表現が穏やかで、これは日本人の素晴らしい特性の一つだと思うのですが(わたしは「日本人離れ」した超ダメ日本人)、エジプトのような国では、単に大人しくてカモにしやすいヤツだとナメられる原因にもなります。怒りを顕わにすることで危険を招き入れる、ということはもちろんありますが、表さないで溜め込んでいては、ただでさえも貯まるストレスが余計に蓄積されるし、ますます東洋人がバカにされます。
 不正やغير مأدب(impolite)な態度に対して「スルー」したり耐え忍んでだけいては、サルどもばかりが跋扈する世の中になり、外国人にとってもエジプト人にとっても良いことはありません。当然ながら、すべてのエジプト人がこんな無礼な態度を取るわけではなく、ほとんどの人は礼儀正しいし、わたしの先生もしょっちゅうそうした態度を批判しています(しかし彼は大人なので怒鳴らない)。また、エジプト人の名誉のために言っておきますが、「助け合いの精神」については、日本の百倍根付いています。一見ただのトッポい兄ちゃんが、お年寄りの手を引いて道を渡ったり、重い荷物を代わりに持ったりしていますし、電車やバスでも必ず席を譲ります。
 だからといって「キレましょう」と無責任に薦めるつもりはまったくないし、特に女性は絶対用心すべきです(それでも「毅然とした態度」は必要)。単にわたしは手のつけようのないバカなので、刺し違えて死んでもいから、日本人とエジプト人を両方敵に回しても勝手にキレ続けます。殺される前に脳の血管切れて死ぬかもしれません(笑)。

 授業後、契約書を書きに明日から住む予定のシャッカ(アパート)に赴く。
 日本からの送金が間に合わなかったので、とりあえずシムサール(不動産屋的存在)への謝礼1000ポンドを払い、最初の家賃と保証金一か月分の4000ポンドは三日以内に払う、ということで了承してもらいました。代わりにエアコンの修理(修理代が高いので買い換えることにしたらしい)は、残額すべてを支払ってから、ということで手を打ちました。正直、これからの季節はエアコンはなくてもいいので、ありがたい結果です。
 ネット環境について、費用負担はこちらですが、シムサールが手配をしてくれて、初期費用に140から170ポンド、後は月々40ポンドかかる、と言われました。無線LANにするなら、これでは厳しいと思うのですが、レンタルのシステムがあるということかもしれません。どの道すんなり行くとは思っていないので、しばらくネット環境がなくなる可能性もあります(更新できなかったらごめんなさい)。

 当初、授業は自宅でやろうと思っていたのですが(わたしの先生は家庭教師)、男女が家で二人きりになるのはダメだ、と言われてしまいます。女性の一人暮らし自体がエジプト人ではあり得ないことなので、想定範囲内ではありましたが、先生が「大丈夫」とか太鼓判を押していたのに、いきなり頓挫しました。
 シムサールがシャッカの近所に住んでいて、その事務所で勉強していい、ということなので、しばらく間借りするかもしれません。また、自宅内でも第三者がいれば問題ない、とのことで、大家さんと三人で勉強することになるかもしれません。
 大家さんはドクトーラ(博士号を持つ女性)で、その妹とお母さん(おばあちゃん)にもお目にかかったのですが、みな知的な雰囲気を持つ女性たちで、安心しました。予想はしていたものの、それこそ家族の如く密着した付き合いをすることになりそうです。正直、かなり面倒くさいですが、付き合う相手が知的で話の通じそうな人たちでラッキーでした。今まで、男とばかり話す機会が多かったですが、大家さん一族とは女同士で色々話す機会が増えそうです。

 先生がNGなくらいなので、当然ながら他の男を連れ込むのもあり得ません。変な男を振り払えるので、むしろ良かったのですが、ダーリンだけは気がかりです。
 「日本に婚約者がいるが、遊びに来ることはできるか」と聞くと、「結婚していないのならダメだ。結婚しているなら問題ないが、証明書が必要だ」と言われます。「日本人と日本人が、エジプトでどうやって結婚するんだ」と冗談めかして聞いたら、大真面目に「日本大使館に行けばできるんじゃないか」と言っています。
 こちらではそれくらい、婚前の男女関係が制限されていますが、逆に結婚自体の敷居は低く、特に外国人は「軽い」と思われているので、会ってその日に結婚、という信じられないようなこともよくあるそうです。
 というわけで、ダーリン、遊びに来ても残念ながら泊めてあげられません。
 でも、この話を出してしまってから気づきましたが、「兄弟です」とか嘘をついて泊めちゃえばいいのですよね。バレたらどうなるかわかりませんが、「家族です」は使える方法だと思います。わたしとダーリンは割と顔つきも似ているので、騙せるかもしれません。
 日本の女友達は、遊びに来たら泊まれます。子供部屋空いています。

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窓の人 posted by (C)ほじょこ
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  1. エジプト航空の復路便変更、エジプトでは豆を食べろ、アパートの契約をする|2009/09/04(金) 17:13:46|
  2. エジプト留学日記

カイロでのアパート探し、アーンミーヤに苦しみ続ける

 昨日中に入れなかったシャッカ(アパート)を見せてもらうべく、再度訪問。
 日本風に言えば2LDKで6階中の5階(エレベータなし)。あまり綺麗な地区ではありませんが、建物の周囲自体はうるさくなく、メトロの駅もスーパーも近いです。
 二部屋のうち一つがベッドルーム、一つが子供部屋(ベッドあり)で、子供部屋は全然使わなさそうです。
 マフルーシュ(家具一式付き)で、家具自体はもちろんボロいですが、賃貸しするのは最初(つまり家主が転居して最初の賃貸)ということで、条件は良いと思います。日本ではちょっとお目にかかれないような年代物のテレビもあります。チョップして白黒で映れば文句なし。
 電化製品と水周りを一通りチェック。
 トイレの水は流れが悪いですが、水が貯まるのを待って「えいっ」と流せば十分使用可能。これくらいは普通でまったく許容範囲。ホテルのトイレでも、日本みたいにガンガン水が流れるところはかなり高級だと思います。というか、そんな神経質に水流しまくる日本の方がおかしいです。
 シャワーの水とお湯も正常。一度元栓を締めるとマッチで火をつけないといけませんが、ガスの種火はつけっぱなしにして使っていたようなので、多少不用心ですがわたしもそうするでしょう。最初茶色いサビ水が流れて来ましたが、その後普通の水になったので、これも許容範囲。わたしの東京の部屋も、突然熱湯になったりするポンコツなので(シャワー中は絶対油断できない)、大差ないです。
 ガスコンロもマッチで火を付ける方式ですが、ちゃんと動くし問題なし。四口プラスグリルとオーブンなんて、人生で一番ゴージャスなキッチンです。
 夫婦のベッドルームにボロボロのエアコンがあり、一応動作するものの調子が悪いので、これは大家負担で修理。
 洗濯機と掃除機がなかったので、これも大家負担に。バウワーブ(門番)の娘さんに頼めば、掃除とか洗濯もお願いできる、とのことでしたが、自分でやりたいので洗濯機は欲しいです。
 エアコンは修理してもそんなにまともに動く気がしないので、移動できる扇風機を大家負担で購入するよう交渉し妥結。これからの季節は扇風機だけで十分でしょう。エアコンは望んでもいないことだったので、ラッキーでした。
 ネットについては、こちら負担で手配することで決着(これは普通でしょう)。
 家賃は2000ポンド(約4万円)で、シムサール(不動産屋)に1000ポンド、保証金として2000ポンド(後で返却される)、全部で初期費用5000ポンドということになりました。不動産屋への料金は分割でもいい、とのことでした。

 最初ケチケチして探していたので、予定よりは高い家賃になりましたが、十分な戦果だと思っています。モハンディスーンやザマーレクなら倍くらいするのではないでしょうか(よく知らない)。
 現在の滞在地からも近いので、周辺の勝手はよく知っています。大通り沿いと近くの広場の喧騒・渋滞は殺人的ですが、部屋が良くてメトロが近ければ文句ないです。
 「メトロの駅が近い」というのは、本当に有難いです。カイロ市内はバスやマイクロバスが縦横無尽に走っていますが、これは乗り降りにエネルギーが要るので(笑)、よく使うルート以外に行こうとすると、いちいち冒険しなくてはなりません。タクシーは高くてとても乗れません(わたし基準)。その点、メトロはバスと同じくらい安くて、東京並に簡単です。

 居場所が決まったら、なんだかもっと長居したくなりました。仕事探してこっちに住みたいです。仕事がなくても年末くらいまでは勉強だけでいるつもりですし、本格的に移り住むなら、東京の部屋を始末しないと生活できませんが、さんざん迷走した甲斐がありました。
 アラビア語のできるオープン系開発者(C# .NETが一番得意)のご用命は是非当社へ! 足のサイズは39です(しつこい)。
 先日お会いした日本人様、例の場所で結局決まりましたよ! 地名を聞いて「えぇ!」という反応をされていましたが、気合でこの粉塵の中で生き延びます! 鼻毛伸びそうです!
 あとダーリン、カイロに来て結婚しよう! 最近涼しくなってきたよ! もう子供部屋もあるよ!

 それにしても、相変わらずみんなのアーンミーヤになかなかついていけません。
 わたし向けにフスハーに言い換えてもらうと分かるのですが、曲がりなりも同じアラビア語なのに、通訳してもらうのは心苦しいです。フスハーもまだまだですが、生活の為に一刻も早くアーンミーヤ力をあげないとつまんないです。

 仕事が見つけられれば仕事中心の生活になるでしょうが、見つからなくても経済的に苦しいので、今の先生との授業は一日2時間週5日くらいに減らすつもりです。この学校はかなり割高なのですが、付き合いも長いし勉強以外でかなり助けてもらっているので、丸っきり切ってしまいたくはないです。
 それで仕事がなかったら暇で仕方がないので、安い学校を探して併用するようにしようか、考え中です。

 今日はアーンミーヤの日(最近はフスハーと半々にしている)。
 文字の書けば簡単なのですが、あまりにも発音が違って辛いです。また、頻出語彙がフスハーと違う部分が多く、苦しめられます。文法そのものはフスハーよりずっと簡単なのですが、本当にラテン語とフランス語くらい距離があります。
 発音については、誰でもそう感じるでしょうが、قがأになるのが耳で聞いてまったく違うので、知っている単語なのに聞き取れません。前に「ビトゥウーリー」と言っているので「なんじゃ」と思ったらبتقولي(フスハーならتقولينタクーリーナ)、「あなた(女)が言っている」というだけで、超基本なことが理解できていなくて、ションボリしました。むしろ難しい語彙の方が、フスハーとの差が少なくて簡単です。
 基本語彙でも、フスハーならجلسという場面はقعدというし(基本語義はフスハーと同じで頻度逆転)、しかも発音がフスハーと違います。「わたしは座っている」なら「アアアド」(三つ目のアだけ喉から出すアイン)で、「なんじゃそりゃ」状態です。انتقلはنقلだし、انتظرはاستنだし、طلعはフスハーなら「登る」というのが基本語義ですが「出る」の意味で使うし、وضعはحطだし(基本語義はフスハーと同じで頻度逆転)、جعلはخلىだし、لبسはارتدىだし、انتهىはخلصだし(これが有名な「ハラース」)、もう「どんだけ!」って感じです。これでは、普通のエジプト人がフスハー習得に苦労するのも当然です。

 アーンミーヤは生活上必須ですが、個人的にはやっぱりフスハーが好きです。そして、救いなのは、フスハーが苦手なエジプト人ですら、大抵の場合はフスハーが好きで、下手糞なフスハーでも「勉強しているね」と評価してくれることです。
 多分、同じくらい下手糞なアーンミーヤを喋っても「だから?」くらいの反応だと思います。エジプト人もフスハーは「お勉強」で身に付けるものなので、こっちの苦労がある程度理解できるからでしょう。

 それではフスハーなら自信があるかというと、まったくそうではなく、二足の草鞋になった分、更に進歩が遅れていて、ちょっと小難しい文章になると七転八倒しています。簡単な日常会話はアーンミーヤで、小難しいこととか公式・宗教的な場面ではフスハーを使うものなので、「日常会話レベルのフスハーが喋れる」というのは、実質使える場面がほとんどないです(笑)。
 普通のエジプト人は、「フスハーを勉強している」というと、偉く学問的な立派なことをやっているような印象を受けるようで、クルアーンとかハディースの難しいフスハーを持ち出して「勉強しているならわかるだろう」みたいな扱いを受けることがあるのですが、そんな高級なものをスラスラ理解できるようなら、エジプトくんだりまで修行に来ていません。

 アーンミーヤの授業の後、フスハーの自習を2時くらいまでやって一日終了。
 最初は「アーンミーヤの宿題」というのもあったのですが、アーンミーヤを「書く」というのはどうにもしっくり来なくて、アーンミーヤは宿題なしで授業以外は日常で使うだけで、宿題や自習は専らフスハーにさせてもらっています。フスハーは癒されます・・・。

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ラマダーンのファワーヌース posted by (C)ほじょこ
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  1. カイロでのアパート探し、アーンミーヤに苦しみ続ける|2009/09/01(火) 09:16:03|
  2. エジプト留学日記

エジプト女性の服装、シャッカ偵察

 昨日アレキサンドリアから戻って宿に着いたのが深夜1時半くらいで、今日はグダグダ寝ていました(最近いつもだけど)。
 この間近所のスークで買ったムスリマがよく着ている黒いワンピースを着てみる。周囲にはウケていたけれど、東洋人がこれでヒジャーブなしで歩くと、ますます目立ちます。どの道最初からパンダなので、開き直って愛用することにします。
 ちなみに、あのズドーンとした服は、かなり厚手の生地でできていて、遮光カーテンを着ているみたいに重いです。結構暑いのですが、エジプト女性はジーンズとか普通の服の上に更にこれを着てヒジャーブをしていて、暑くないのか不思議で仕方ありません。今日の授業中に「エアコン着きの服を作ったら売れるよ」と冗談を言いました。日本の技術力で作ってみようって企業様、ありませんかね。
 この服は好きだし、先生に確認したら「別に日本人が着ていても全然問題ない」とのことだったので安心しましたが、ヒジャーブだけは不可逆的なので、入信してもしないようにしておきます。

 エジプト人は、ムスリマでもヒジャーブをしているというだけで、こういう「いかにもムスリマ」な格好をみんながしているわけではないし、洋服にヒジャーブ、というのが一番多いです。そのヒジャーブも色とりどりで、みんなお洒落を楽しんでいます。
 ただ、ノースリーブとかミニスカートとかはあり得ないし、洋服といっても引きずりそうなロングスカートが主流です。半袖も滅多に見ません。
 逆にニカーブ(サウジの女性がしているような、目以外すべて黒い布で覆っているもの)を着ている人も少数派で、せいぜい1、2%くらいだと思います。
 こういう格好を見慣れてくると、欧米の人間の格好がはしたなく見えて仕方ありません。彼らは自分たちが文明人で、ヒジャーブとかニカーブは「抑圧の象徴」とかペラペラの解釈をしているのかもしれませんが、肌を露出するのが文明なら、サルの方が余程進んでいます。
 こんなのは相対的なお話で、要は慣れなのですが、どうも欧米人のバカっぽい女が好きになれません。まぁ、わたしもアホな格好しているし、エジプト人から見たら十分はしたないのでしょうけれど。あと、アフリカンもうるさい女多いですね(笑)。
 ちなみに、ヒジャーブをするのは家庭の外でかつ男がいる場所だけなので、女子ワールドでは普通に髪の毛出しています。「武装解除」すると、すごいセクシーな格好とかだったりしてビビります。

 先生とは仲直りして、つつがなく授業進行。休み明けのせいか、終始ご機嫌。
 昨日贅沢してしまったので、イフタールはスーパーで買ったパンをモシモシ齧って飢えをしのぐ。

 授業後、ついに目処が立ってきたシャッカ(アパート)を見に行く。
 ところが、大家がいつまで経っても帰ってこず、さんざん待った挙句、今日は建物だけ見て中は「ボクラ(明日)」ということになりました。この「ボクラ」は永遠に「ボクラ」のことが多いので、可能な限りその場で決着つけたかったのですが、いないものはいないので仕方ありません。「ボクラ」が来たら「ボクラの何時や」というのを必ず明言させて、「遅れたら殺すぞ」オーラを出さなければなりません。
 場所はあんまり外国人がいる地区ではなく、ちょっと歩くと猛烈な喧騒の世界なのですが、建物の周囲自体はそれほどうるさくなかったので、中身が良ければいい加減決着つけたいです。マフルーシュ(家具一式揃い)で新品、エアコンもあって2000ポンド(約4万)と聞いていますが、見て隅々までチェックするまでまったく信用できないので、姑の如き口うるささで明日再決戦してきます。水まわりとすべての電化製品を確認しないと絶対ダメです。あとは住んでから周辺住民と仲良くしたり喧嘩したりして、段々わたしに慣らしていくしかありません。
 日本人があまり住む地区ではなく、日本基準からすれば周囲も建物もかなり汚いですが、もっと郊外に住んでいる先生からすると「高嶺の花」のようで「この辺に住みたいけれど、とても手が出ない」と言っていました。

 そういえば、先日日本人の方の自動車に乗せて頂いた時、モハンディスーンとかザマーレクとか、駐在員がよく住んでいるエリアを初めて見たのですが、同じカイロとは思えないようなきらびやかな世界でした。一体どうなっているのでしょう。全然行ったことがなくて、通りの名前を言われてもわからなかったのですが、あとで地図を見て「あそこが噂に聞く素敵空間ですかっ」と納得しました。
 逆に、ああいう地区に住んで全然外に出ない方は、一度はガザ広場の喧騒とかイッサイイダ・ゼーナブとか(メトロの駅じゃなくて広場の南の辺)も経験してみた方が良いと思います。いや、別に得られるものは何もないですが・・・。

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車の上の犬 posted by (C)ほじょこ
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  1. エジプト女性の服装、シャッカ偵察|2009/08/31(月) 18:03:47|
  2. エジプト留学日記

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Author:ほじょこ
アラビア語修行にエジプト留学して帰国。翻訳やっています。お問い合わせは下のフォームから御気軽に。

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